文書保管 利用の手引き
更新日 : 2023/11/29
目次
1.概要
スマホを用いて、取引書類の電子化、管理、検索を行います。
小規模個人事業主の利用を想定した、ごく簡易的な文書管理システムです。
電子帳簿保存法を念頭に、最低限必要な管理要件を満たすアプリを目指して作成しました。
2.前提事項
・公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)の認証無し
税務署調査が発生した際、ソフトの要件チェックが入る可能性があります。税務署の対応は全て利用者にて行う必要があります。
そのようなリスクがある事を理解した上で、ご自身の責任においてご利用ください。
※JIIMA認証取得の予定はありません。(申請に高額な費用が掛かる為)
・時刻認証局(TSA)のタイムスタンプ無し
・事務処理規定等は別途ご自身で作成してください。
・本アプリは個人利用専用です。大手のクラウド型サービスのように、取引先から直接登録して貰ったり、自社の多人数で登録する機能はありません。
・画像の色調(色深度)チェック機能はありません。(要件は24bitカラー)
つきましては、文書ファイルとしてGIFファイル(最大256色)は利用しないようお気をつけください。
・本アプリでは、ストレージに対する空き容量チェックを行っておりません。
ストレージ空き容量の管理はお手数ですがご自身で行ってください。特にバックアップ/リストア前にはご確認をお勧めします。
・PDFの文字認識は、先頭1ページ目のみを対象としています。
・GoogleDriveへの保存について、本アプリとしては、保存要求が成功した時点で「完了」と見做しています。
但し、実際にGoogleDriveへ反映されるまでは、Androidシステム側の処理が引き続き行われ、一定の時間を要します。
また、設定および通信環境(非Wi-Fi接続時)によっては、反映が一時停止される場合もありますので、ご注意ください。
※補足事項に設定情報について記載しております。
3.初期設定
3-1. 初期表示画面
インストールすると、利用規約と個人規約の確認を求める画面が表示されます。
内容をご確認のうえ、同意頂ける場合は、「次へ」ボタンを押して画面を進めてください。
3-2. 初期設定項目
重要な設定項目を、初期設定項目として抜粋しております。
後から設定変更する事も可能です。
・入力猶予期間
取引日から指定期間を超過して登録を試みると、警告が表示されます。利用者の業務サイクルにあわせて指定してください。
業務処理サイクル日数(最長2か月)+7営業日以内に入力している場合には「速やかに」行っているものと取り扱うとの事。
(国税庁 電子帳簿保存法一問一答【スキャナ保存関係】問25より)
・自動バックアップ
最新のフルバックアップを行った時点以降に登録・編集したデータを、自動的に差分バックアップします。
なお、フルバックアップは手動で行う必要があります。登録データ量にもよりますが、月に1回程度の実施を想定しています。
・自動バックアップ保存先
SDカードまたはGoogle Drive™上を推奨します。
Google Drive上の場合は、都度ネットワーク通信が発生しますので、通信契約が従量制の場合や残容量等にお気をつけください。
また、設定や通信環境によっては、即座に反映されず、一時停止する場合があります。利用者の環境に依存しますので、ご注意ください。
※左上のメニューアイコン(横三本線)をタップすると、SDカードやGoogle Driveを選択するドロワーが開きます。
※ SDカードスロット搭載機種の場合は、保存先にSDカードを指定するのがお勧めです。
設定内容が不明な場合は、このまま「次へ」をタップしてください。
・権限許可
Android13以降をご利用の場合は、権限の利用許可を求める画面が表示されます。
「利用許可」ボタンをタップして、権限の利用許可を行なってください。
その後、「次へ」ボタンをタップして画面を進めてください。
以上で初期設定は完了となります。
「完了」ボタンをタップして、初期設定を完了してください。
4.機能説明
4-1. 一覧画面
4-1-1. 一覧表示
・画面部品説明
A. 文書属性
登録した文書の概要を行として、一覧表示されます。
タップすると、対象文書の編集画面に遷移します。
B. 対象年
表示/登録対象となる年(会計年)が表示されます。
C. 検索フィルタ
タップすると、検索フィルタ画面が表示されます。一覧に表示する内容の絞り込み、表示順の変更が行えます。
D. メニュー
各種設定/変更が行えます。
E. 新規登録ボタン
新たな文書を登録します。タップすると、編集画面に遷移します。
・文書属性の状態
A. 有効データ
現在有効な文書データです。
B. 履歴データ(更新前)
内容が更新された為、履歴として残された、更新前の文書データです。
C. 履歴データ(削除済)
削除(論理削除)が行われ、履歴として残された、削除前の文書データです。
・文書属性の項目説明
A. アイコン
文書属性の状態を示します。
B. 年間通番
システム内部で採番される、文書属性を一意に識別する番号です。
形式:西暦年4桁-対象年の連番(0001~9999)-リビジョン番号(01~99)
連番は、年毎に0001から採番され、新たな文書を登録するたびに+1されます。
リビジョン番号は、対象の文書属性を編集すると、+1されます。
C. 更新日時
データを更新した日時です。
D. 取引日
入力した取引日です。
E. 文書種類
入力した文書種類です。
F. 取引金額
入力した取引金額です。
G. 取引先名
入力した取引先名です。
H. タグ
入力したタグです。
I. 備考
入力した備考です。
J.警告情報
猶予期間を超過して入力された取引や、改ざんの疑いのある文書の場合に表示されます。
K.削除理由
論理削除を行った際の理由が入力されている場合に表示されます。
文書属性(有効データ)
文書属性(履歴データ(更新前))
文書属性(履歴データ(削除済))
4-1-2.検索フィルタ
一覧画面右上のフィルタアイコンをタップすると表示されます。
一覧表示する内容の順序変更や絞り込みが行えます。
文書種類や取引先名は、前方一致/後方一致検索が行えます。(例:取引先名に「株*」と入力すると、「株」で始まる複数の取引先名がヒットします)
・表示順
表示順を変更します。
・履歴表示
履歴表示有無を切り替えます。(全て表示/有効データ/履歴データ)
・入力猶予期間表示
猶予期間を超過したデータの表示を切り替えます。(全て表示/正常データ/超過データ)
・検査結果
文書改ざん検査結果によって表示を切り替えます。(全て表示/未実施または正常/異常)
・取引日(From-To)
範囲指定します。完全一致させたい場合は、From/Toに同じ値を指定します。
・文書種類
前方/後方一致検索が可能です。
・取引金額(From-To)
範囲指定します。完全一致させたい場合は、From/Toに同じ値を指定します。
・取引先名
前方/後方一致検索が可能です。
・登録番号(表示対象指定)
インボイス登録番号の入力状況に応じた表示対象有無を指定します。(全て表示/入力済/未入力)
・登録番号
登録番号(表示対象指定)で「未入力」が指定されている場合は、入力内容がスルーされます。
・タグ
半角空白区切りで複数指定可能です。
・備考
前方/後方一致検索が可能です。
・クリアボタン
各入力欄を初期状態に戻します。
・キャンセルボタン
指定した条件を、検索フィルタ画面が表示される前の状態に戻し、画面を閉じます。
・OKボタン
指定した条件を記憶して、画面を閉じ、一覧の表示内容を更新します。
4-1-3.メニュー
・対象年の選択
表示/登録対象となる年(会計年)を切り替えます。会計年が切り替わる際、手動で切り替えが必要となります。
最小値は2023年、最大値は現在年+1となります。
・文書管理情報のCSV出力
現在一覧表示している内容をCSVファイル(カンマ区切りのテキストファイル)に出力します。
・ヘルプ画面表示
WEB上のヘルプ画面(現在ご覧の画面)を表示します。
・設定画面表示
設定画面へ遷移します。
4-2. 編集画面
文書ファイルと取引情報について、新規登録/照会/編集/削除を行います。
文書ファイル指定の際、対応したファイル形式の場合は、文字認識を行い、一部入力項目を自動入力する事ができます。
自動入力対象項目:取引日、文書種類、取引金額、取引先名、登録番号
取引先名については、マスタ登録している文字列を優先して取引先名と判断しますので、あらかじめ登録頂くと、自動入力の精度が向上します。
※マスタとは、データベース管理している、名称等の基礎的なデータの事を指しています。
文字認識機能の精度は、カメラの画素数等にも依存しますので、有効に動作しない場合は、設定で無効化する事も可能です。
4-2-1. 新規登録
一覧画面の登録ボタンをタップすると遷移します。新たな文書を登録します。
・文書ファイル(入力必須)
管理対象の文書ファイルを指定します。入力アイコンをタップすると、ファイル選択画面に遷移しますので、対象のファイルを選択してください。
入力可能なファイルは、各種画像、PDF、Microsoft Word(doc、docx)、Excel(xls、xlsx)、各種テキストファイルとなります。
厳密には以下のメディア種別(mimeType)が対象となります。
・image/jpeg、image/jpg、image/bmp、image/png
・plain/text、text/plain、text/csv、text/tab-separated-values、text/textile、text/html、text/xml
・application/xml
・application/pdf、application/x-pdf
・application/msword、application/vnd.openxmlformats-officedocument.wordprocessingml.document
・application/vnd.ms-excel、application/vnd.openxmlformats-officedocument.spreadsheetml.sheet
または、カメラアイコンをタップすると、カメラ画面に遷移しますので、対象の紙媒体を撮影してください。
カメラ画面は、ご利用の端末やAndroidのバージョンによって、挙動が異なる場合があります。特に、シャッターボタンが1度押しの場合と、2度押し(撮影+決定)の場合がありますので、ご注意ください。
画像ファイルの場合、画素数が規定(約387万画素以上)に満たない場合は警告が表示されます。
また、特に除外処理等はありませんが、GIFファイルは色数が256色であり、規定を満たしませんので、登録しないようご注意ください。
指定したファイルは、登録時に別名でコピーし、アプリ内に保管されます。
・文書閲覧ボタン
指定した文書ファイルを、対応するビューワで閲覧します。対応するビューワが無い場合は、ボタンが無効状態となります。
・認識結果ボタン
文字認識の結果を閲覧します。文字認識が行われなかった、または結果が取得できなかった場合は、ボタンが無効状態となります。
認識結果ダイアログ内のテキストは、部分的に選択してコピーが可能です。
・文書ファイルサイズ(bytes)(自動入力)
文書ファイルを指定すると、自動的に入力されます。
・文書ファイル更新日時(自動入力)
文書ファイルを指定すると、自動的に入力されます。
・文書ファイルハッシュ値(自動入力)
文書ファイルを指定すると、自動的に入力されます。アルゴリズムはSHA-256を利用しています。
編集で文書ファイルを改ざんした場合、この値が変化します。その際は、警告が表示されます。
・システム属性項目(自動入力)
・年間通番
・登録日時
・更新日時
これらの項目は、登録時にアプリにて自動入力されます。その為、画面の初期表示時点では折り畳まれて非表示となっております。
・取引日(入力必須)
取引日を入力してください。
文字認識を利用する設定の場合、文書ファイルを指定すると、自動的に入力される場合があります。
入力値が入力猶予期間を超過している場合、設定によって警告またはエラーとなります。
・文書種類(入力必須)
文書種類を入力してください。入力欄右の▼ボタンをタップすると、マスタ登録済の文書種類が一覧表示されます。
文字認識を利用する設定の場合、文書ファイルを指定すると、自動的に入力される場合があります。
入力値は、設定次第で自動的にマスタ登録されます。
・取引金額(入力必須)
取引金額を入力してください。
文字認識を利用する設定の場合、文書ファイルを指定すると、自動的に入力される場合があります。
・取引先名(入力必須)
取引先名を入力してください。入力欄右の▼ボタンをタップすると、マスタ登録済の取引先名が一覧表示されます。
文字認識を利用する設定の場合、文書ファイルを指定すると、自動的に入力される場合があります。
入力値は、設定次第で自動的にマスタ登録されます。
・登録番号
インボイス登録番号を入力してください。
文字認識を利用する設定の場合、文書ファイルを指定すると、自動的に入力される場合があります。
入力値は、設定次第で自動的にマスタ登録されます。
・WEBで確認ボタン
入力したインボイス登録番号が、実際に登録されている番号であるかを、国税庁の適格請求書発行事業者公表サイトで確認します。
・タグ
必要に応じて、任意の文字列を入力してください。案件番号等、文書同士の関連付けに利用する事を想定しています。
入力欄右の▼ボタンをタップすると、マスタ登録済のタグが一覧表示されます。
入力値は、設定次第で自動的にマスタ登録されます。
・備考
必要に応じて、任意の文字列を入力してください。何か留意事項がある場合に入力する事を想定しています。
・保存ボタン
入力内容がチェックされます。問題がなければ、確認ダイアログが表示され、OKすると入力内容が保存されます。
4-2-2. 照会
既存データの照会を行います。データの閲覧のみが可能で、保存ボタンが表示されません。
文書閲覧は可能ですが、文字認識は改めて行う事はしておりませんので、認識結果ボタンは無効状態となります。
また、もし文書ファイルが改ざんされている場合は、この時点で警告が表示されます。
・有効データの照会
右上の編集ボタンをタップすると、編集可能となります。
設定により、照会画面を介さず、直接編集可能状態で開く事も可能です。
・履歴データの照会
編集前の履歴データまたは、論理削除されたデータの照会を行います。編集は不可です。
論理削除データの場合は、削除理由が表示されます。
有効データの照会
履歴データの照会(編集前)
履歴データの照会(削除済)
4-2-3. 編集
既存データの編集を行います。
・各種入力項目は、登録時と同等です。
・リビジョン番号がカウントアップされ、新たなデータとして追加されます。
・既存データは、履歴データとして編集不可となります。
・右上のゴミ箱アイコンをタップすると、削除を行います。
なお、文書ファイルそのものを変更(別のファイルを指定)すると、文書ファイルハッシュ値について「内容の変更を検知しました。」と警告表示されますが、これは仕様となりますので、そのまま作業を進めてください。
(データベース上に記憶しているハッシュ値と、新たに指定した文書ファイルのハッシュ値を比較しており、これは当然ながら異なるためです)
4-2-4. 削除
既存データの論理削除を行います。削除後は編集不可となります。
後々の管理の為、削除理由の入力をお勧めします。
「削除に同意します。」をチェック後、OKボタンをタップすると、論理削除が実行されます。
4-3. 設定
各種設定やデータ管理、アプリ情報の照会を行います。
4-3-1. 全般
・画面の配色
好みに応じてライト/ダークテーマが選択できます。
4-3-2. 編集画面の挙動
・編集モード関連
・編集モードで開く
有効にした場合、一覧から照会画面に遷移した際、即座に編集モードに移行します。
・文書ファイル関連
・メディア種別を制限して選択
文書ファイルを指定する際、前述のメディア種別(mimeType)に合致するファイルのみを選択可能とします。
それら以外のファイルを登録したい場合は、本項目をOFFにしたうえで、改めて登録する事になります。
※全てのファイルが選択可能となる訳ではありません。把握している範囲で、補足事項に情報を掲載しておきます。
・文字認識関連
・文字認識機能を使用する
登録する文書ファイルが対応形式(画像など)の場合に、内容を文字認識し、入力項目を自動的に入力します。
・認識結果で上書きする
文字認識機能を使用する際、既に入力済みの項目は、通常は入力されませんが、本設定を有効にした場合、それらを上書き入力します。
・入力チェック関連
・入力猶予期間
※初期設定画面にて表示した内容と同一です。
取引日から指定期間を超過して登録を試みると、警告が表示されます。利用者の業務サイクルにあわせて指定してください。
業務処理サイクル日数(最長2か月)+7営業日以内に入力している場合には「速やかに」行っているものと取り扱うとの事。
(国税庁 電子帳簿保存法一問一答【スキャナ保存関係】問25より)
・取引日の未来日付入力時挙動
取引日に未来の日付が入力された場合に、警告として扱うか、エラーとして扱うか、何もしないかを指定します。
・警告ダイアログを表示する
入力項目に警告がある場合、注意喚起のために、ダイアログが表示されます。
・保存関連
・文書種類の自動更新
データの保存を行う際、新たな文書種類が入力されていた場合、マスタ登録を行います。
・取引先の自動更新
データの保存を行う際、新たな取引先が入力されていた場合、マスタ登録を行います。
また、既に登録済の取引先の場合で、インボイス登録番号が新たに指定された場合は、マスタ更新を行います。
・タグの自動更新
データの保存を行う際、新たなタグが入力されていた場合、マスタ登録を行います。
4-3-3. 自動バックアップ
・自動バックアップ実施の有無
最新のフルバックアップを行った時点以降に登録・編集したデータを、自動的に差分バックアップします。
フルバックアップは手動で行う必要があります。
・自動バックアップ保存先
SDカードまたはGoogle Drive™上を推奨します。
Google Drive上の場合は、都度ネットワーク通信が発生しますので、通信契約が従量制の場合や残容量、データ転送速度等にお気をつけください。
4-3-4. マスタメンテナンス
以下3種類のマスタデータを登録/更新/削除します。
・文書種類
・取引先
・タグ
削除については、論理削除ではなく、実際に削除(物理削除)しますので、ご注意ください。
また、マスタ側を更新/削除しても、文書データ側に入力済みのデータには反映されませんので、ご注意ください。
4-3-5. バックアップ
アプリ内で保管しているデータベースと文書ファイルを、アプリ外部に保存しておく事で、有事の際にアプリを復元したり、機種変更を行う際にデータを移行する目的で使用します。出力先にはSDカードやGoogleDrive等が推奨されます。
出力ファイルは圧縮(zip)形式となります。一般的な解凍ソフト(7zipやWindows11標準機能)等で解凍が可能です。
・フルバックアップ
現時点のデータベースと文書ファイルの全体を、1つのファイルにまとめて保存します。
・最新フルバックアップ日時
最後にフルバックアップを行った日時が表示されます。
・差分バックアップ
最新フルバックアップ日時以降に登録/編集したデータを、差分でバックアップします。
自動バックアップでは、常にこの差分バックアップが実行されます。
自動バックアップの量を減らす意味でも、定期的なフルバックアップを行う運用を推奨します。
・文書バックアップ(年単位)
税務署に対し文書ファイルを提出する場合等に利用する想定です。
文書ファイルだけを、年指定で1つのファイルにまとめて保存します。
4-3-6. リストア
バックアップしたファイルを元に、アプリ内のデータを復元する事を、リストアと呼んでいます。
安全のため、本アプリのバックアップ機能で作成されたデータ以外は、取り込む事が出来なくなっていますので、ご注意ください。
・フルリストア
あらかじめフルバックアップしたデータから、データベースと文書ファイルを復元します。
・差分リストア
フルリストアを行ったうえで、更に新しい差分バックアップが存在する場合に行います。
リストアは、まずフルリストアを行い、 その後必要に応じて差分リストアを行ってください。
4-3-7. 過去データ削除
法令等でデータの保管期間が定められており、原則として、法人で7年/個人事業主で5年(但し繰越欠損金等の要件で更に必要な場合もあり)となります。
しかしながら、長期間の保存を行った場合、スマートフォンの容量(内部ストレージ)が不足する事態も想定されます。
そのような場合、過去のデータを他のストレージ(SDカードやGoogle Drive等)にバックアップした上で、内部ストレージ(スマートフォン内部)から過去のデータを削除して、空き容量を確保する為に、本機能が備わっています。
誤って保存期間内のデータを削除してしまわないよう、お取り扱いは慎重に行ってください。
削除を行うには、削除許可をONにしたうえで、過去データ削除(年単位)をタップし、対象の年を選択してください。
4-3-8. 検査
・文書改ざん検査(年単位)
文書改ざん検査は、各文書の照会/編集時に行っていますが、本処理では、複数の文書を一括で検査を行います。
検査結果は、各文書に対応するデータベースに書き込まれ、一覧表示時に警告として各行に表示される事になります。
定期的(四半期毎等)に実行したり、会計の締めを行う前に行う等、必要に応じて運用に組み込み、ご利用ください。
4-3-9. アプリ情報
・バージョン
本アプリのバージョンを示します。
・システム設定のアプリ情報
Androidシステム設定の、本アプリに対する設定画面を開きます。
アプリのアンインストールやデータ削除、各種統計情報の参照が行えます。
・利用規約
本アプリの利用規約を閲覧します。
・個人情報保護方針
本アプリの個人情報保護方針を閲覧します。
・ウェブサイト
本アプリのウェブサイトを参照します。最新情報や利用の手引き等がご覧頂けます。
・オープンソースライセンス
本アプリにて使用しているオープンソースライブラリのライセンス情報を参照します。
・GooglePlayストアを開く
Google Playストアにおける本アプリの登録情報を参照します。
アプリ更新や、ユーザーレビュー、開発者の連絡先等が入手できます。
5.トラブルシューティング
・保存時に指定したバックアップファイルが、ファイル名の後ろに(1)、(2)等の文字が追加された別ファイルになる
同名ファイルが存在する場合の、Android™の仕様となります。
・自動バックアップに失敗する
A. 自動バックアップ保存先に指定したファイルを、ファイル操作アプリ等で削除/変名/移動した場合、再度指定する必要があります。
B. SDカードを保存先に指定していた場合、取り外したり、マウントを解除すると、失敗します。別の保存先を指定するか、SDカードを再度マウントする必要があります。
6.補足事項
・Google Drive 関連
利用ネットワークがモバイル通信の際に、バックアップ先をGoogle Drive上を指定した場合、Wi-Fi接続待ちとなり、即座にアップロードが開始されない場合があります。
Google Drive の設定 > 「Wi-Fi 経由でのみファイルを転送」 のON/OFFによって挙動が変化します。
Google Driveの通知から「再開」をタップすると、アップロードを続行します。
・機種変更手順
変更前端末:フルバックアップ実施(保存先にSDカードかGoogleDriveを指定)
変更後端末:フルリストア実施→アプリ再起動
・対象年(会計年)を跨いだ検索は行えません。
必要な場合は、対象年を切り替えてCSV出力した結果を手動で連結する等して対応してください。
例)対象年2024で取引日指定し検索→CSV出力後、対象年2025で取引日指定し検索→別名でCSV出力
・税務署へのデータ提出
税務署への文書ファイル提出が必要な場合は、一覧画面>CSV出力と、設定>バックアップ>文書バックアップ(年単位) の2つを提出する想定です。
・選択可能なファイルの種類と挙動
設定>編集画面の挙動>メディア種別を制限して選択 をOFFにすると、文書ファイルとして選択可能なファイルが増加します。
把握している範囲で、それらの挙動を記しておきます。
・Google Document : PDF形式に変換して読み込まれます。
・Google Spread Sheet : PDF形式に変換して読み込まれます。
・あると便利なアプリ
Google Files™、Google ドキュメント™、Google スプレッドシート™ が同一端末インストールされていると、ファイルの参照や管理に便利です。
※Google™、Google Drive、Google Files、Google ドキュメント、Google スプレッドシート は、Google LLC の商標です。
※Microsoft、Windows、Microsoft Office、Microsoft Word、Microsoft Excelは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※SD および SD ロゴ、SDHC、miniSD および miniSD ロゴ、microSD 、microSDHC は、SD-3C,LLCの商標です。
※JIIMAは、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会の商標または登録商標です。