「桃栗三年柿八年、ユズの大馬鹿十八年」ということわざにあるように、カンキツは種をまいてから実がなるまでの期間(幼若期)が長いことが知られています。一方、品種改良では目まぐるしく変わる需要の変化に迅速に対応するため、素早く実をつけることが求められます。ここでは、カンキツの品種改良の流れを説明するとともに、幼若期を短くするための様々な技術などを紹介します。
品種改良は交配する両親を決めることから始まります。ここでは、交配親の選び方に関して、特に単胚性という性質に着目し説明します。
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交配親が決まった後は、実際の交配の作業に入ります。目的以外の花粉が混ざりこまないよう注意が必要です。
交配した実が熟したら、いよいよ種子を取り、種をまくことができます。発芽率を上げるためのコツを紹介します。
種から育てたミカンはそのまま育てると実がつくまでに恐ろしく長い年月がかかってしまいます。その対策としての接ぎ木の方法を詳しく紹介します。
実がついた後は、良い個体を選抜する作業が待っています。実の特徴は環境によってばらつくため、選抜には注意が必要です。
準備中…