カンナ子ども夢プラン②
平和宇宙ミッション

宇宙カンナの宇宙の旅 ①

NASAからご提供いただいたビデオです。
限定公開(URL取り扱いご注意ください。)

拡散される場合は、必ずカンナ・プロジェクト問い合わせまでご確認下さい。

宇宙カンナの宇宙の旅 ②

NASAからご提供いただいたビデオです。
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拡散される場合は、必ずカンナ・プロジェクト問い合わせまでご確認下さい。

2013年。驚きのオファーから始まった宇宙へ行く夢物語

ミッションを成功に導いたカンナ・プロジェクト高校生たちの活躍

カンナ平和宇宙ミッションは、2013年のベトナム遠征の飛行機の中での奇跡のオファー「カンナのタネも宇宙に連れて行きましょう!」から始まりました。無償のオファーでした。
2014年、バトンをつないでいるカンナのタネは発芽しないことがわかり、2015年、原種のカンナの栽培が始まります。(国立科学博物舘植物研究部 田中先生協力)
潤沢にタネが採取できるようになり多くの学校が宇宙ミッションに参加できるようになった2018年、このオファーが有償240万円かかることに変更されていました。
断念することを、2019年春のカンナ・P遠征の広島特別支援学校職業訓練科高校1年生に伝えました。その時の一人の高校生のひと言でこのミッションは断念することなく進めることができたのです。以下はその時のエピソードです。

宇宙ミッションを諦めずに成功に導いた高校生のエピソード
【奇跡のオファー】
宇宙ミッションの発端は2013年4月のベトナム遠征への飛行機の中でのことでした。
隣の座席の方との会話
H氏「どんなことをなさっていますか?」
橘   「広島の原爆から(略)忘れられたカンナを子どもたちと蘇らせバトンしています。」
H氏、すぐにパソコンを出し、カンナ・Pを検索。ホームページを確認
H氏「素晴らしい活動ですね。カンナはタネができますか?」
橘   「はい!」
H氏「私は宇宙に植物のタネを滞在させ、帰還したタネを子どもたちと植えています。」
        「カンナのタネも宇宙に連れて行きましょう!もちろん費用はこちら持ちです。」
        「この本を読んでください。」
橘    「はい、本を読ませて頂きます。

ここから始まりました


【子どもたちの夢プランの変形として宇宙ミッション始まる】
実は、カンナ子ども夢プランに「オリパラ選手にカンナをバトンしたい」がありました。
「球根は重いので、タネをバトンしよう!」という夢がありました。
組織委員会でのルールにより、どんなスポンサーでさえも、選手に物を渡すことは禁止されているとのこと。選手へのバトンの夢は無くなりました。

「タネ育て」がオリパラ選手から宇宙になったのです。
思いもよらない展開になりました。


【原種のカンナの登場】
ところがタネを採取してみて初めてわかったのですが・・・・
バトンを繋いでいたカンナのタネは、発芽しないことがわかりました。
翌年から、原種のカンナの育成が始まりました。

協力してくださったのは、国立科学博物館植物部 「カンナの研究の第一人者」田中伸幸先生でした。

原種のカンナの株をご提供くださいました。

ここから、子どもたちと宇宙に行くタネの育成が始まりました。
潤沢に実るまで年月がかかりました。

【潤沢のタネが採れるようになった!と待望の報告に・・・】
橘    「タネの採取に成功しました。いよいよ宇宙です!」
H氏「えっ、まだ続いていたのですか?あの企画はもうなくなりました。」
橘    「えっ!?」
H氏「私の友人が独立して宇宙へ種を届ける会社をしています。費用はかかりますが、紹介します。」
橘    「とりあえず、ご紹介ください。」
I氏  「240万円かかります。」
橘   「えっ????240万円???」
I氏からの提案で原爆資料館へのプレゼン計画に半年を費やしてプレゼン資料完成。

広島原爆資料館でプレゼン。
「原爆資料館の役目は、実相を伝えること」

納得しました。計画は素晴らしいとお褒めのお言葉をいただけただけでも取り組んだ価値はありました。

ところが・・・

【高校生の大いなるひとこと】

橘    「実は・・宇宙ミッションが有料になってしまい、残念ながら諦めなくてはなりません」
高校生「先生、諦めないでください!!カンナは諦めないを教えてくれました!」
高校生「募金を集めたらいいんです!」

ハッとさせられました。

橘     「そうでしたね。諦めちゃダメですよね。」

帰京後、すぐに「カンナ子ども夢プラン実行委員会」を設立。
クラウドファンディングの説明会に参加
募金活動を始めました。

〈高校生植栽の写真〉


カンナ子ども平和宇宙ミッション タネの検疫〜引き渡し〜 NASAへ

2019年12月15日、多くの方々のご賛同のおかげをもちまして、240万円ギリギリ達成させることができました。
2020年1月15日、コロナの感染症が広がる寸前で、羽田空港を飛び立ちました。
数名の支援者の方々が、羽田空港に見送りに来てくださいました。

写真
一番小さい子は2歳10ヶ月の男の子でした。「宇宙」という言葉を覚えました。

かくして、子どもたちが育てたカンナのタネ(他、未来の地球への寄せ書き・写真・名前・希望支援者の写真などなど)たちはNASAへと向かいました。
かんなちゃんのように、「宇宙から見たら地球は一つのおうち」を体験するために、

写真

横浜検疫所
宇宙へ行く諸々の引き渡し(ビデオYouTubeにする)
羽田見送り
新聞記事

カンナ子ども平和宇宙ミッション打ち上げ


2020年3月7日、コロナ騒ぎで人が集まれない中、リモートでの打ち上げを配信しました。

次世代チームの5人の子どもたちは打ち上げの実況中継(東京から配信)に参加しました。
コロナ騒ぎが始まっていましたので、観戦に留意しての配信でした。

〈ビデオYouTube掲載〉


翌日3月8日、ドッキングに成功。

〈ビデオYouTube掲載〉



5ヶ月のISS滞在中

翌日3月8日、ドッキングに成功。宇宙ステーションに5ヶ月の滞在
宇宙飛行士さんが、ISS内のキューポラ(地球が見える窓のある空間)で動画を配信してくださいました。

〈写真  掲載予定〉


ISSからの帰還
8月3日にISSを離れ、地球を目指しました。
翌、4日、無事にメキシコ湾に着水。
世界初の民間有人宇宙船「エンデバー」に宇宙飛行士と同席して帰還しました。

〈配信動画掲載予定〉
ISS滞在証明書  宇宙ミッション参加証

2021年12月、「宇宙」を冠した貴重な「宇宙カンナ」帰国。

〈ビデオ掲載〉

【宇宙へ行った後の企画開始】

①帰還した「宇宙カンナ」の寄贈先の決定
②宇宙飛行士さんとの交流計画
(オファーくださったH氏の著書では、期間後に宇宙飛行士との交流場面が記されていたことから企画 H氏の企画が頓挫した今、独力でできることを模索。スクールコンタクトに挑戦決意)

①2019年晩秋、寄贈先『須坂市立すざか動物園』さま、「カンナ子ども平和宇宙ミッション」決行!の報告。

その出口で、ばったり知人に遭遇。
一緒にフィールドワークをしていた中学生に出遭う。

この出遭いが「スクールコンタクト」実施を須坂で行うことが決まる。
2020年〜次世代チーム須坂を結成 。
*「カンナ・スクールコンタクト」に挑戦決定。

「カンナ・スクールコンタクト」とは
ISS滞在中の宇宙飛行士さんと子どもたちが無線で通信をするNASAとアマチュア無線協会の事業。

思いも寄らないコロナの影響で、遠隔の打ち合わせだけ2年。
計画を進めることになりました。

【「カンナ・スクールコンタクト」交信成功!!】

コロナによる影響で、多くの制限・困難を乗り越えての交信でした。
次世代チーム須坂の高校生たちの活躍は素晴らしいものでした。

また、アマチュア無線の長野支部の大人の方々には、本当にお世話になりました。カンナ・Pと次世代チームだけでは成功はなかったと思います。

感謝申し上げます。
また、コロナでなかなかお会いすることは難しかったですが、直接お会いできたリハーサルでは、心が繋がったと感じました。
カンナを通じて、人と人が繋がることこそがカンナ・プロジェクトです。

宇宙から見たら地球は一つのおうちです。
そこで暮らす人たちは同じ地球人です。
違いを超えてお互いを恕す(ゆるす)ことが平和を築くと思います。
違いを超えるとは、「受け入れること」です。
カンナ・プロジェクトはカンナの根っこをバトンしていますが、その真髄は、「恕」の根っこのバトンです。

*「恕(じょ)」孔子の弟子の質問「一つだけするとしたら何ですか?」に応えた言葉です。
「それ恕か。己の欲せざるところ人に施すことなかれ。」
私は「受け入れる」と紐解いております。
最も難しいことであります。