干潟と芸術
2025年10月4日 (土) - 10月26日(日)
土日のみ開催、事前予約制
開催場所|千葉県木更津市 盤洲干潟
アーティスト|山田 悠 Haruka Yamada
主催|Art and Tidal Flats(ATF)
助成|公益財団法人 福武財団
参加費|一般1,000円、高校生以下無料
※参加費は送迎バス交通費の一部をご負担いただくもので、その他の費用は助成金により運営されています。
↓ 各開催日のリンクからご予約いただけます。
タイドウォーク(ツアー)
アーティスト:山田 悠 ナビゲーター:槙原 泰介
(木更津駅西口集合)定員18名
(木更津駅西口集合)定員18名
(木更津駅西口集合)定員18名
(木更津駅西口集合)定員18名
(木更津駅西口集合)定員18名
(木更津駅西口集合)定員18名 ゲスト:湯谷賢太郎氏
※作品の性質上、上記の日程以外はご鑑賞できません。
[開催概要]
干潟は潮の満ち引きにより、日々異なる風景を見せます。海水や砂の中では、多様な生きものが潮のリズムに合わせて暮らしています。「干潟と芸術」は、千葉県木更津市の小櫃川河口から東京湾へと広がる盤洲(ばんず)干潟を舞台に、自然環境の中でアートと出会うイベントです。毎年1名のアーティストを招き、制作された作品を、干潟を歩いて巡る少人数制ツアー「タイドウォーク」で鑑賞します。アーティストは、干潟の風景や生きものの営みに寄り添いながら、漂着物や音、光、波など、その場に現れる変化を取り入れて作品をつくります。2025年のテーマは「干潟の時間」。今回は、国内外で活動するアーティスト・山田悠さんを迎えます。山田さんは建物の壁や廃材を使った日時計や、月の動きに合わせて移動しながら撮影した記録写真など、都市と自然、人間の関係を相対的に捉える作品を制作しています。盤洲干潟では、干潟を天空に見立て、漂流物を結んで架空の星座を表わす作品「漂流する星座」を準備しています。 古来、人は天体の動きから時を知り、やがて時刻は生活や労働、そして支配の重要な軸にもなりました。世界に標準時があり、スマートフォンに正確な時計が備わる現代の都市生活において、時刻は値としての強さを感じさせますが、タイドウォークは、日々ずれていく潮汐を軸とします。訪れる干潟では生態、労働、埋立など、地域のリサーチに基づいて考案されたいくつかの星座が表され、消えていきます。その作品と制作行為は時間のゆらぎを伴って観測と制度化の関係を照射し、時への眼差しを揺さぶるものとなるでしょう。
全日程ナビゲーターが先導し、風景や自然観察の視点でのガイドも行います。干潟で現地制作を行う作家を訪ね、アーティストも毎回登場するイベントです。最終日は、ゲストに干潟の環境調査に携わる生態工学者・湯谷賢太郎さん(木更津高専教授)をお招きします。ぜひご参加ください。