拍子とは、一定の間隔で刻まれる白に周期的な強弱が反復されて生じたものです。
ここに八分音符があります。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪
これにアクセントをつけると
2拍子になります。 4拍子になります。 3拍子になります。
"は、強拍につけ ’ は、中強拍につけ空白は弱拍を示しています。拍の個数によって生じる強弱の関係は、休符でもです。
最も単純な拍子は、2拍子系3拍子系でこれを単純拍子といいます。3拍子がいくつか組み合わされたものを複合拍子といい、異なる単純拍子を二つ以上組み合わせた拍子を複合拍子、さらに特殊な拍子を含めて、変拍子といいます。
詳しくは、また来週。
拍子記号は調号の右に書きましょう。分母はBeatの単位音符を表し、分子は1小節の拍数(単位音符の個数)を表します。
①2拍子強拍と弱拍が交互に現れる最も単純な拍子です。
②6拍子3拍子が二つ合わさってできた拍子。2拍子の各拍がそれぞれ3つに分けられた複合拍子であるとも考えられます。
③4拍子 本来は2拍子から派生している拍子なのですが4拍子は12拍子の複合拍子を持っており、また混合拍子を形成することもあるので、単純拍子をして扱います。
⑤3拍子 ヨーロッパと違って3拍子の曲は日本には、あまりありません。キリスト教の三位一体とかけて、14世紀ころから3拍子は完全拍子〇をもってあらわされていました。
④12拍子 3拍子が4つ合わさってできた複合拍子
⑥9拍子3拍子が3つ合わさった複合拍子
複合拍子は、2つ以上の純拍子で組み合わされた拍子を言います。特別な条件による拍子を特殊拍子といいます。変拍子とはこれらの通称であるという一面もあります。また、2対y上の異なった拍子が同時に組み合わされた曲も変拍子の1種であり、特にポリリズムといいます。
混合拍子としての5拍子は3+2と2+3の形があります。
しかし、記譜法によっては、アクセントの性質が異なるものもあります。それは、特殊拍子といいます。
また、1拍子な特殊拍子もあり、第1拍以外は、すべて同じ弱拍となります。
混合拍子の5拍子
特殊拍子の5拍子
混合拍子には、(4+3)(3+4)のほかに(2+3+2)の形もあります。これも、5拍子と一緒でアクセントの性質が異なるものもあります。それは、特殊拍子といいます。
8拍子 3+3+2 3+2+3 2+3+3
10拍子 4+3+3 3+4+3 3+2+2+3 など
11拍子 3+3+3+2 4+4+3 など
特殊な効果を狙ってほかの拍子の間に臨時に入り込んでくる拍子です。
曲の途中で拍子を変更する場合は、拍子の変わり目に複縦線を使って、段の変わり目での変更は予告をする目的で段の最後にも拍子を記入します。
元の拍子での1拍の長さと、新たな拍子の1拍の長さが同じにしたいときに用います。例えば2/4 から6/8 拍子に変わるとき、前の1拍であった4分音符と次の付点4分音符の長さが同じになる記号です。(なお6/8 拍子での1拍とは、慣例で付点4分音符を指す。)
なお、このL´istesso tempoリステッソテンポ
には、習慣的に解釈されたL´istesso tempoと特殊な指示によるL´istesso tempoがあります。曲によっては、まじりあっているので気を付けましょう。
新しい拍子と前の拍子の単位音符を次のように設定する時、標準的なL’istesso tempoであるといいます。
上 譜例
下 実際の演奏テンポ
上の場合新たな拍子の2分音符と前の拍子の単位音符の長さが同じであることが示されています。その後2/2の単位音符が8分音符と同じながさになります。
それで、演奏する時は下の楽譜のようになるのです。
分母の音符×3を単位音符とする時( 6/8 9/8 は,付点4分音符6/4 9/4などは、付点2分音符が単位音符です。)
上 譜例
下 実際の演奏テンポ
この曲は、単純拍子と複合拍子が合わさってできています。とはいえ、単位音符が標準的な考え方となっているので下の楽譜のような演奏になります。
前後の拍子関係が標準的な解釈によって単位音符が設定されている場合に、L’istesso tempo または、istesso の楽語を使います。
曲によっては、途中で拍子が変わっても、なんの支持もされない場合がります。それでも、L’istesso tempoであると考えて大丈夫です。
変則的なL’istesso tempoは、大抵、記号や説明によって支持されます!
この曲は新たな拍子の単位音符と前の拍子の単位音符の設定が、変則的になっていますね。♪が単位になっていますね。
そうであれば、♩を単位として考えてみた方がわかりやすいかな?というわけで下の楽譜が出来上がりました。
3/8→6/8と分母が同じなので単位音符が♪に設定されていますが、そのあとに、標準を意味するリステッソテンポの楽語が用いられています。このように、istessoの表示がなく単位音符と複合拍子の単位音符が同じ場合は、その単位音符を1拍の単位とします。しかし、istessoの楽語が出た部分からは、すぐ前の拍子から単位音符を標準なものに直してテンポを設定しますのでご注意を。
下の楽譜は、3/8と6/8が入れ替わっただけで、途中までは、同じように演奏してるように見えていますが、単位音符が入れ替わったのでテンポが変わってしまっています。
上の楽譜だと曲の最初の♩と最後の音符の差は、2:3.
下の楽譜だと曲の最初の♩と最後の音符の差は、2:1
になってしまう。
最初がどんな単位音符になるのかによって、
下の楽譜非常に速いテンポの時のリステッソテンポです。拍子が変わっても1拍の長さをかえないこともあります。
もあります。現代曲など…