ここに係れていた幹音と派生音は、同じ高さなのに、ほかの音名でも言うことができます。このような関係を異名同音どいいます。平均律のみに通用します。
音の高さは、次のような高さで分けられているよ。
とりあえず、日本語標記とその読み方はおぼえましょう。
1点ハ音(いってんはおん)下1点ハ音(したいってんはおん)ハ(カタカナハ音)といった具合に読みます。
変化記号は、ある音を半音にあげたり、それを無効にさせたりする機能があるよ。
曲全体を変化させる記号を調号といいます。♯と♭の記号で音部記号と拍子記号の間に記入されます。曲の途中で出てくる、ある音の高さを一時的に変化させる記号を臨時記号といいます。
①調号としてつけられた変化記号は、曲全体について、すべての同名音に有効です。
②途中で音部記号が変わっても、最初に調号としてつけられた音と同名の音であればすべて有効です。
①臨時記号の付いた場所以降、同じ高さの音は、その小節内に限り有効です。
注意*オクターブ上や違う小節においては無効、但し記譜上でオクターブ記号などを使い、記譜上での同じ高さ(演奏するのは別の高さだが)はその小節に限り有効です。
②小節の途中で音部記号がかわったとしても、音部記号が変わる前に着けられた臨時記号と同じ高さの音なら有効。
注意*段が違う場合は無効
段が違うだけなのに残念臨時記号
③臨時記号が付いたタイで結ばれた音が、小節線を越えた場合、その結ばれた音だけ有効。ただし、エンハーモニックによって結ばれたタイにおいては、その小節間は、有効になります。
④調号に対して臨時記号が付けられた場合、調号はその音に対して効力を及ぼしません。
エンハーモニックのタイは海老で鯛を釣るのよ。次の小節有効
変化記号は、いつも幹音(♮された音)に着けられた記号であり、臨時記号の付いた音は、調号の影響も、前委に着けられた臨時記号の影響も全く受けません。
大抵の場合、実際の演奏に使われる楽譜は、見やすいものとする努力をしています。親切ナチュラルなどをつけてあげましょう。また、あえてつけられている臨時記号は、転調を強調している場合があります。しっかり見極めましょう。
これが、臨時記号の優先権
★臨時記号って必要?★
は、大抵、今流れている曲が何調であるか、また、上行形か下行形なのかによって使われます。和声的な目で見ると、納得のいく位置にいます。