7、死の時計

王様がある罪人に死刑を言い渡した。父の無罪を知っていた娘は王様に申し出た。「父と最後の夜を過ごさせてください。この時計の二つの針が12時で重なるまで父の処刑を中断し父を自由にしてほしいのです。」娘はそう言って母の形見である銀の懐中時計を王様に差し出した。王様はその時計の針がしっかり回っているのを確認してからうなづいた。「よかろう。」王様は銀の懐中時計を娘に返した。このことによって、娘の狙い通り父は解放されその後寿命で死ぬまで処刑されることはなかった。いったいなぜ?

答え

娘は王様から銀の懐中時計を受け取った後その二つの針を引っこ抜いてしまったのだ。時計の針は永遠に重なることもなく父は処刑をまぬかれ自由の身となった。