愛と倫理の水平思考

道徳・倫理・愛 人の心の底にはそれらに対する失望と不信が横たわっている。その無気力で虚無的な思い込みを水平思考で打破する。

 人が仇を恩で返すはずはない 自分に不利益をもたらした人間を愛することなんてできない 人の本質は悪だ 


 その固定観念をウミガメのスープのミスリード要素として利用するのだ。

るょさんの作品を見て人が人をこんなにまで愛せるわけがない。人間が道徳と倫理を大切にするはずがないと自分が思い込んでいることに気がついた。彼氏の運転で交通事故に合わされて光を失って、それでも彼氏に辛いことを思い出させたくなくて嘘を付く女性。答えを見て自分の狭量な人間観を打ち砕かれたときこれは愛と倫理の水平思考だと思った。

るょ『奪い桜』奪い桜 - NEW ウミガメのスープ出題サイト『らてらて』 (late-late.jp)


"「国道沿いに生えてる大きな桜の木の近くを通っちゃだめ。」

「確かに、思わず目を奪われる綺麗な桜だけど…『近くを通る人の命を奪う』って噂があるの。」



……カメコは嘘をついている。


カメオは直感でそう理解した。

そもそも、彼女は生まれつき目が見えないはずなのだ。


…だが、嘘をつく理由が一向にわからない。

疑問を払拭できなかった彼は、彼女の忠告を無視し、その桜を見に行った。


そこで、彼は彼女が嘘をつく理由を知ったのだった。



さて、カメコが嘘をついた理由とは?


その桜の木の近くでは年に数回、交通事故が発生する。

誰が言い出したか、その桜のそばを通ると命を奪われるという怪談話すらあった。


そんな折、桜の木に目を奪われたせいで重大な交通事故を起こしてしまったカメオ。

その被害として、自身は意識不明の重体に、そして、同乗者である恋人のカメコは視力を失ってしまった。


・・・

意識が戻ったカメオは、事故以前の記憶の一切を失っていた。


ショックを受けたカメコだったが、同時に、彼はとても幸運だと思った。


「自分の些細な不注意が原因で、愛する人が盲目になってしまった。」

という記憶を取り戻したとき、カメオが受けるショックは計り知れないだろう。


盲目の恋人という存在は、彼の人生を狂わせるのではないか?

このままカメオに記憶が戻らないほうが幸せなのではないか?


そう考えたカメコは、カメオにある嘘をついたのだった。


「私はカメコ。生まれつき、目が見えないんです。」





答え:

「カメコが桜の木を見たことがある」

「桜の木が命を奪うといる噂がある」


どちらも嘘ではない。

これらは、桜の木がきっかけで記憶を取り戻すことを恐れた『脅し』である。


「生まれつき目が見えない」というのが、彼女がついた嘘。


盲目になった自分の事など忘れて、

彼にだけは前向きに生きていてほしいという願いからついた嘘だった。 "

愛と倫理の水平思考を実践しました。↓

夜、妹が「おはよう」と挨拶するのを聞いて私は夫との離婚を急いだ。なぜ?


 妹のウミコと夫のカメオが浮気をしてから数か月がたった。離婚の手続きが終わるまでカメオにあってはいけないとカメコはウミコに厳しく言い聞かせていた。もともと、カメオとは別れるつもりでいた。手続きがめんどくさくてずるずると離婚しないでいたら妹と夫がいつの間にかくっついてしまっていたのだ。


 現在、夫のカメオとは別居を始めて日本に帰ってきて数か月がたっていた。マンションの一室でぼんやりと動画でも見ながら過ごしているとカメコの携帯が鳴った。ウミコの事務所からだった。「ウミコさんが行方不明なんです」私はウミコの携帯に電話をかけた。ウミコはあっさりと電話に出た。「おはよう、お姉ちゃん」ウミコはあくびしながらそうあいさつした。窓の外を見ると真っ暗だった。「あんた、アメリカにいるんでしょ?」カメコスマホを片手に立ち上がって棚から離婚届けを取り出した。「ウミコ、絶対にカメオと会っちゃダメ。浮気が世間にばれたらあなたの女優人生が駄目になっちゃう。今から、離婚届けを出すからそれまで待ちなさい」カメコはそう言って家を駆けだした。