20、パスワード盗難

 太郎君のパスワード帳が悪意ある人間に盗まれた。そこには1ページ1ページに自分のオンラインサービスのアカウント名とパスワードが書かれていた。しかし、太郎君のアカウントのセキュリティが破られることはなかった。

いったいなぜ?

答え

太郎君はパスワードのメモの中に3文字余計なアルファベットを紛れ込ませていた。太郎君はそのアルファベットがなんであるかを知っているから自分が使うときはそのアルファベットを文字列から抜いてパスワードとして利用するのだ。


 例えば 「ABCDEFG」 というパスワードを太郎君が使っていたとする。太郎君がこのパスワードをメモする時「X」「Y」「Z」の三つのアルファベットをこのパスワードに適当に挟み込むと次のようになる。「YABXXCDZEXFZGY」

 この時、太郎君は「YABXXCDZEXFZGY」から「X」「Y」「Z」の三文字を抜き出して自身の正確なパスワードを把握するのだ。

しかし、そんなことを知る由もない泥棒は太郎君のアカウントのパスワード帳を盗めてもパスワードを正確に知ることが出来ないのだ。