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実験中お気づきになった点や、トラブルのご報告、改善のご要望など、随時書き込みください。(開放研3Fからアクセス可能。アンケート(6Gアンケート - Google フォーム )にご記入頂いても構いません。)

(更新)(トラブル)(未解決)(解決済)

R5-cycle06

(トラブル)(未解決)ノイズが100?倍になる不具合がありました。

症状:実験中、あるQ点で温度スキャンをしていると、ある温度から信号が大きくなりなりました。ビームシャッターを閉じたときに12142 counts per 10secとなっており、電気的なノイズのように思われました。

対応:炉室で状況確認をしたところ、検出器のプリアンプが少し熱を持っているように思われました。また、計測ラックも少し熱を持っているように思われました。炉室内気温は26.1-26.5℃と比較的高くなっておりました。サーキュレータを用いて計測ラック内を空冷することとしました。ビームシャッターを閉じた状態で、0cp10sともとのノイズレベルに戻ったように思われました。

注記:計測ラック裏のケーブルも少し動かしたため、特に検出器系の接触不良も原因の可能性も考えられまぁす。ただ、安定してからケーブルの根元を触ってみたりしましたが、変化はありませんでした。引き続きの経過観察が必要と思われます。

R5-cycle05

(トラブル)(未解決)A2軸が動かなくなる不具合がありました。
症状:overnightスキャンの最中、A219.1から動かない(CW/CCW両方)
対応:モーター軸受けのねじをまし締め。手前のねじ2こは効果なし。奥のコネクタの裏側にあるねじ2こは効果あり。

覚書:ねじを締めるときのレンチは、先端が丸いものは不可。先端が角ばったものをつかうこと。

(トラブル)(未解決)Linuxが落ちる不具合がありました。
症状:overnightスキャンの最中、遠隔操作が不可能になる(LinuxPCにsshできなくなる)
・1回目:様子を見に来たところ、なぜか自然復帰していた
・2回目:LinuxPCを手動で起動(電源OFFになっていた):電源が不安定? ノイズの原因と相関?
対応: (なし: Backupをとる。代替機種の選定)

R5-cycle02

(トラブル)(未解決)シャッター操作盤の不具合がありました。
症状:30’のボタンを押すと,一週目では止まらず,二週目で止まる。
対応:未解決 (手動で停止ボタンを押し,寸動で微調整ください。) →JRR3担当者へ問い合わせ中。


R5-cycle01

(トラブル)(未解決)真空ポンプ(TMP)に初動時の動作不良が見られました。
症状:空冷用のファンが回転しない。スターター?の音(カチッカチッカチッ)が何度も鳴る。ロータリーポンプは動く(オイル量OK)。
対応:再起動を何度か行い、起動に成功。要メンテナンス。

(トラブル)シャッター操作盤の不具合がありました。
症状:Close状態から30’に自動で開けようとしたところ、途中で停止し、中間位置で止まり、その後、どのボタンを押しても動かない状態になりました。
対応:管理課第三チームへ連絡し症状を見ていただきました。
→ モーター過負荷となっていたようです。過負荷を示すランプの電源が消失しており、症状に気づかなかったとのこと。JRR3一階の制御からトリップ状態を解除したことで、復帰しました。
次回同様の症状が出た場合の対処方法:
1.制御室へページング。
2.ポート名を伝えて、シャッター操作盤に不具合が出たことを伝える。おそらく過負荷状態になっているため、状態を調べていただき、トリップ状態を解除して頂くよう伝える。

20230909追記)A2軸様子を見るため、数回、連続してシャッターを開閉したところ、再び過負荷のため停止。操作盤からの操作を受け付けない状態になったため、制御室へ連絡して、トリップ解除を依頼。2名来られて、状況説明(担当者が写真撮影)→トリップ解除→動作確認→復旧・・・。 連続して開ける必要があるときは、やはり、5分程度間をおいて開閉する必要がありそうです。。頻繁して起こるようなら制御室担当の方が原因調査をするそうです。

(トラブル)(解決済)LS335の温調ができない状態がありました。
原因:リアパネルのヒーター用バナナチップコネクタが抜けていた。
対策:コネクタを差し直しました。

(NOTE):安全巡視から、偏極コイル用電源の端子の状態が良くないと指摘がありました。+とーの端子が接触しかかっているところと、ケーブルが古いところ、端子が折れ曲がっているところなど。再起動前にメンテナンスが必要。

(トラブル)(解決済)fillman不具合:(ユーザーからの報告)RS7(メッシュスキャンモード)でスキャンを開始したところ,1.filmanが突然終了した。その後,2.flmmで立ち上げたところ,A2等が反応しなくなった。(原文一部省略)

1の原因:(恐らく)filmanソースコード中の不具合によると思われます。(MG=0が原因だった?)
2の原因:flmm(旧実行ファイル)による起動により,パラメータファイル(parame2.ter)が誤ったパラメータで上書きされたためと思われます。

1への対策:当面RS7の利用はお控えください。メッシュスキャンが必要な時はRS1モードで,scnファイルをご利用ください。

2への対策:手順を以下に残します。ご参考ください。
2.1 cd /home/6g/lib へ移り,ls -l 等でparame2.terのファイルを確認する
2.2 既存のparame2.terは意味のないパラメータで上書きされてしまっているため,ファイル名を変更し,利用不可状態にしておく(例: mv parame2.ter parame2.ter.YYYYMMDD.broken 等)
2.3 パラメータファイルのバックアップを/home/6g/libへ移す。バックアップファイルは最新のものは,同一階層内にあり,parame2.ter.20230908.backupとなっております。バックアップを利用可能にするには,例えば以下のようにタイプします: cp parame2.ter.20230908.backup parame2.ter
2.4 cd とタイプしホームディレクトリに戻り,filmanを再起動します。filmanの最新版は,flmm_20230209 で起動できます。
2.5 無事起動に成功した場合は,モーター状態を qu で確認し,問題なければ,設定したパラメータを li で表示し,問題が無いか確認します。格子定数や,モノクロ・アナライザの波長等は注意して確認してください。また少し古いバックアップの場合,ソフトウェアリミットも適当でない可能性がありますので,sl コマンドを使って現状を確認し,必要に応じて変更ください。
2.6 スキャンの登録情報もリセットされている可能性がありますので,lii コマンドで内容を確認し,必要に応じて更新ください。
2.7 恐らくここまでで,エラー前の状態に復帰できておりますが,念のため,適当なBragg peakを測定して,角度のoffset等に問題が無いか確認してから,実験を再開してください。

なお,今回のエラー時にはパラメータファイルが古かったため,モーター番号の設定も吹っ飛んでいました。モーター情報が失われてしまった場合は,tips/motor list (filmanモーター定義が失われたとき)の記事を参考に,復帰して頂く必要があります。その際,復帰が難しいと感じられたら,躊躇せず担当者にお申し付けください。(基本的には,IRT・装置担当者のみ可能な作業としておりますので,一般ユーザーは装置担当等にご相談ください。)

パラメータファイルのバックアップは,6GのGdriveにもあげておきます(最新版:20290908 ファイル名:parame2.ter 3FPC等から利用可能)

(20230909追記)パラメータファイル差し替え時に、RUN番号が古いままとなっていたため、66370以降のscanが古い番号からとなっていた。66370の次は、61058から、61098までとなります。パラメータファイルの情報を更新し、間にあったscan42個分の番号を飛ばし、66412に更新しました。

(トラブル)(解決済)モニター用のVIに表示されるモニター値が0(または以上に大きな値)になる不具合が発生。GPIBケーブルを見たところ、Keithley195Aに接続していたものの端子が変色(緑晶)していたことに気づく。ケーブルを取り換えたところ、不具合は解消した。

(トラブル)(未解決)2θs<30で角度制御が不能になる不具合がありました。

調査: ダイレクトビームストッパーを低角側に押し始めると分光器のA2軸以下が動かない(モーターは回ろうとしている)。 エアパット圧、流量調整は効果なし。

原因: ダイレクトビームストッパーを2θs=0に引き戻すための、金属ばねが強すぎるため、分光器が低角に回りにくくなっている。

対策: 車輪部分などの錆取り、グリスアップを行い、ばねの巻取り部分の軸受けに潤滑剤を入れました。多少の改善は見られましたが、再度制御不可となる可能性はあります。その際は、装置担当までお知らせください。停止期間中などにばねの張力調整か、巻取り部分の改善を検討いたします。

(20230911追記)9/11に上記の症状がよりひどくなり、40°付近でも動かなくなることがありました。ストッパーのばねや、圧空などが原因ではないと思い、ギアの軸受け部分の固定ねじを2か所、増し締めしました。30°以下のスキャンでも、今のところ復旧しているように見えます。


R4-cycle07

1.(トラブル)(解決済)サイクル最終週にC2, A2軸動作不良。モーター軸受けの空転・ギアのあたり(ゆるみ)を調整。


12/24 無事に、本年度最終日を終えました。ご利用下さり、誠に有難うございました。来年度からもどうぞよろしくお願いいたします。


R4-cycle06

1.(トラブル)(解決済)A2軸動作不良。モータの軸受けの空転・ギアのアタリ(緩み)を調整。アタリを調整するねじに、青い印を記入。今後、サイクル毎等に確認をして緩みがあれば適宜締めて調整いたします。

2.(トラブル)ユーザー実験で高温CTIを利用。試料はアルミ線φ1.2(?)の太い線2本で固定された。600K付近で固定が緩み、試料がアルミ缶の中で落下。→ 高温CTIの時は、試料固定を入念にすることを勧めます。(例:アルミ線0.1~0.2程度 3か所以上。回転や、滑り落ちるようなことがないように治具の形状を工夫する。)

3.(トラブル)(解決済)第一コリメータ15’(R)のランプが異常点灯。ポテンショメータを調整し感度を調整済み(380→370)。


R4-cycle05

1.(更新)高磁場実験用にアナライザーテーブルをExtensionで下流に下げ、約800㎜としました(最大磁場は、800㎜で4T、1000㎜以上で6Tとのことです)。

2.(更新)コリメーションを第二100'(Sap付)、第三100'(旧、長い)に変更しました。

3.(未解決)低角領域のBGが大きいように思い、アナライザーハウジングのモーター回りとケーブル周りの遮蔽を強化しました。(22/12/01追記:遮蔽追加の効果は薄く,原因は別にあるようです。blankにすると4G,5G側からの中性子が多いようですので,BGを落とすために4th col.に60か100を入れています。blank用の筐体は来年度以降に製作を検討中。例えば,Ef=13.5, dE=-4,  2ths=32deg.くらいのときに,B-sap30-30-Bとしたときにシャッター閉の状態で38cpm。A-D間を広げると220cpmまで増加。4th col 60(w/o B4C)で5cpm,60(w/ B4C)または100-shortで0~1cpmまで減少。

4.(更新)予備のPXIのファンを交換しました。予備のPXIは6Gロッカー内に保管してあります。

5.(トラブル)(未解決)縦磁場2T程度印加すると、C2リミットスイッチに不具合、4T印加するとA2リミットスイッチに不具合が発生しました。ハードウェアリミットは解除し、ソフトウェアリミットで限界値を指定して実験を行いました。ハードウェアリミットはnormally openのため、断線により故障していた場合のスイッチの不具合がわからない状態になっています。後日、normally closeに変更予定。

6.(トラブル)(未解決)新しい第三コリメータのサイズと、挿入口のサイズが合っておらず、15,60,100は現状使うことができないため、古いコリメータ(長い)を使っています。長いコリメータの場合、資料テーブルとアナライザーテーブルの距離によっては、スリット、PGフィルタを設置するスペースが足りず、低角(A2~25°程度)でビームキャッチャーと接触する可能性がありますので、交換時はご注意ください。今年中にサイズの微調整を検討中。

7.(トラブル)(未解決)ソフトウェアリミットの警告が出た状態でスキャンが終了すると,データが保存されない(ログにデータは残る,対処:スキャン開始前にエラーを除去する)。ログからのデータ抽出を希望の方はご一報ください。

R4-cycle04

1.(未解決)(解決済)PXIf熱暴走による不具合が発生しました。原因はシャーシ内のメインファンの故障によるものと思われます。代替品の入手までの措置として、サーキュレータによる空冷を行っております。制御PC隣にあるため少々ご不便をお掛け致しますが、ご理解のほどお願い申し上げます。 → R04C05の後、内部ファンを交換しました。


R4-cycle03

1.(未解決)A1軸をEi33meV程度まで低角にすると、高角に戻らないことがあります。R04-C01の7と同様の症状と思われます。遮蔽体と回転ドラムが接触しているためであると思われます。現状は30meV以下での使用であれば、特に問題は起こっておりません。30meV以上にする際には、分光器の動きに注意してご使用ください。気休めにモリブデングリースを塗っております。

2.JRR3計画外停止

R4-cycle02  (06/13 ~ 07/08)

1.(解決済)前のサイクルの問題8について対処し、set value = encoder value = process valueとなりました。ただ、C2軸に関しては、現状の修正では0.05deg未満のスキャン時には1%程度の割合で、エンコーダ値と実際の角度のずれが生じます。


2.(未解決・再現性なし)C2軸駆動中に、filman上で@の停止が効かない不具合があります(ほとんどの場合は停止できます)。リミットスイッチによって停止しますが、回し過ぎてしまったことに気づき、どうしても止めなければならない状況に陥った時には、非常停止ボタンを押すか、それでもダメなら制御盤の主電源をOFF(200V, 100V, UPS)にして下さい。(20230823追記:ハードウェアのリミットスイッチは適切に動作するように停止期間中に組み替えてありますので、延々と回り続けることはありませんが、原因は特定できていないため症状は残っております。ご注意ください。)

R4-cycle01 (05/09 ~ 06/03)

1. 未解決R4C02解決済モーターコントロールが改善されました。平均残差は0.01以下、標準偏差は0.004°程度となり、これで単結晶の実験も十分できる精度になったかと思います。直前の動作とは逆の方向にスキャンする場合は、1−3点目でしばしば脱調し、0.02°程度ずれるため、スキャンの範囲を広めにとるか、スキャン前に、0.2°程度スキャン開始角度から逆方向にずらして、スキャンを行なってください。


2. (更新)温度コントローラーの遠隔操作用のVIを用意しました。filmanからの制御には、未対応のためご注意ください(gotコマンドは使えません)


3. (解決済)(トラブル)5/29の地震の影響により分光器が停止しました。

症状:モニターカウントが進まない。filman制御ができない。

対応:システム再起動(VI off, UPS off, 100V off, 200V off -> wait for 10min -> 200V on, 100V on, UPS on, -> wait for 5min -> VI on), reboot linux PC


4. (解決済)耐荷重ゴニオメータのRX, RY, XS, YSの制御が可能となりました。ただし,filmanから動かすとhang-upする場合があり,その点については現在調査中です。止まった時には,Linux PCからfilman を強制終了してください。(実行中のものを探して,killで落とす linux pc terminal -> ps aus | grep flmm_ -> kill PSD# of flmm_*)


5. (更新)VIメインパネル上の表記を一部変更(focusing M vert. -> RM: mono tiltなど)


6. (更新)4のエラーの発生条件がわかりました。主軸(a1, c2, a2, etc)をfrした状態で、mvrxなどを実行すると、filmanのsubroutine(c1_iom.f)の処理から抜けることができず、filmanはhang-upするようです。デバッグは可能ではありますが、主軸を固定したままでrx, ry, xs, ys(おそらく他の軸、slitなども)を動かすことをしなければ、止まることはないため、現状維持といたします。


7. (トラブル)R4cycle01最終日、Ef=13.5meV-fix, const-Q energy scanでdE=20meV(2thM~27deg, 2thS~84deg)の終了後、dE=-2meVの測定が行われ、-1.8meVの位置に動こうとしているところで、filmanがスタックしていました。-2meVの時はA1~47degくらいのはずが、実際には27degくらいで止まって、-2meVの測定を行なったように思われます。その測定の前に、No.1 did not reach the target within 5th times!のエラーがあり、angle of mot No. 1 = 27.29と記録されているため、A1はdE=20meVの位置で止まったまま、次の測定が開始されていたようです。測定が開始されてからやく20分後くらいに症状に気づき、filman @で停止して、確認作業を始めました。初めにビームシャッターを閉じて、分光器周りに異常がないことを確認し、mva128のように少し高角に移動させてみましたが、エンコーダー読み値は変化せず、分光器も動いていませんでした。コンコンといったような、小さい音が遮蔽体から聞こえていたため、脱調しているようなので @で停止しました。その後、今度は逆方向にmva1=26で動かしてみたところ、分光器は動き、遮蔽体からの音も無くなりました。さらにその後に高角側にあらためて振ってみたところ、今度は、何事もなかったように動きました。brでdE=0の位置にいった時は、a1=42.96となったため、読み取り値も現状では正常に見えます。。(原因追記:Ef13.5meVでdE20meVくらいのところで、遮蔽同士が接触してしまうようです。おそらく地震の影響と思われます。根本的解決のためには遮蔽体を組みなおす必要があるため、対策は実施できておりません。モリグリを塗って胡麻化しているだけですので、高いEiを出すときはご注意ください。)


このときのログを以下に残しておきます。

https://docs.google.com/document/d/12sTR8LnMQ-psjG1T6o1EGWxPsl3J0RfR2dVbRSnGS4Q/edit


8.未解決R4C02解決済C2の動作確認を行いました。現状の問題を挙げておきます。マイナス方向にスキャンした場合は設定値=エンコーダー値=実際の角度となりますが、プラス方向にスキャンした場合は、設定値=エンコーダー値は実際の角度と0.35°ずれています。このずれは、一方向へスキャン中は常に存在するため、得られた結果を後に補正する必要があります。マイナス方向へのスキャンでは、このようなことは起きませんので、位置合わせの際には、プラス側からマイナス側へ向けて目標値に合わせるようにしてください。Θー2Θスキャンはおそらく、Θは0.35ずれてスキャンされます。この問題への対応は、今後も引き続き検討を進めます。ラダー上の修正を行って改善したため、filmanのsubroutineで変更したパラメータを第二サイクル頭に戻すことを検討しております。