第50回日本診療情報管理学会学術大会 教育講演
ICD-10からICD-11への移行
にあたっての問題と教育
お陰様で多くの皆様にご参加いただいて講演を終了することができました。
アンケートにもご協力いただき多謝致しております。
皆様のご要望にお応えして教育講演の資料をこのサイトで掲示いたします。
こちらに掲載された内容の著作権は講演者、登壇者及び国際統計分類委員会に属します。
引用の際にはご留意ください。
雑誌等へ投稿予定の内容に関しましては掲載確定後にサイト公開いたします。
ICD-11を本邦へ根付かせるためのご指導ご支援を今後ともよろしくお願いいたします。
・タイトル：”what medical information managers in countries that use ICD-11 need to prepare for and what problems they face when transitioning from ICD-10 to ICD-11, as well as ICD-11 education.”
（ICD-10からICD-11への移行にあたっての問題と教育）
・日時：8月２2日（木）16：00～17：00
・場所：福岡国際会議場3階メインホール（学会第1会場）※現地のみ、WEBなし
・演者：Dr. Islam Ibrahim, Team leader, morbidity data of the National Center for Health Information, Ministry of Health, State of Kuwait, WHO Family of International Classifications Collaborating Center※ビデオ出演
・座長：松本万夫（東松山医師会病院 院長）、藤田香織（国立病院機構沖縄病院 内科 医長）
・登壇者（順不同）：
清水貴也（厚生労働省政策統括官付保健統計官（国際分類情報管理室併任））、
森藤祐史（大阪急性期・総合医療センター 医療情報部 診療情報管理室 総括主査）、
渡邊佳代（川崎医療福祉大学 医療福祉マネジメント学部 医療情報学科 教授）、
阿部幸喜（千葉大学医学部附属病院 次世代医療構想センター 特任講師）、
髙橋長裕（ちば県民保健予防財団総合健診センター顧問）
第50回大会教育講演 COI開示
講演に関連し、開示すべき COI関係にある企業などはありません。
ビデオ講演概要
ICD-11 リファレンスガイドは、ユーザーからのフィードバックにより更新されているがその内容を国際統計分類委員会でも確認・検討している。
直近ではCancer codingに用いられる用語“Metastatic”について国内外での語意認識の差異が懸念され、国内の医師及び診療情報管理士を対象として“Metastatic”の解釈の現状を調査するアンケートを実施した。
アンケートには300人以上の方にご回答いただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
“metastatic ●● tumour/cancer ” という表記は 主に「A 多臓器から●●に転移してきた癌」と解釈されていました。 詳細につきましては
WHO - FAMILY OF INTERNATIONAL CLASSIFICATIONS NETWORK ANNUAL MEETING
にて阿部委員がアンケート結果を発表予定です。
ICD-11和訳案について
清水貴也（厚生労働省政策統括官付保健統計官（国際分類情報管理室併任））
2024/7/24 第27回社会保障審議会統計分科会疾病、傷害及び死因分類専門委員会
2024/9/19 第11回社会保障審議会統計分科会疾病、傷害及び死因分類部会開催案内
渡邊佳代（川崎医療福祉大学 医療福祉マネジメント学部 医療情報学科 教授）
森藤祐史（大阪急性期・総合医療センター 医療情報部 医療情報管理室）
講演のまとめ
オフラインでの使用や電子カルテとのAPI接続には厚生労働省や診療情報管理領域の関係者だけではなく、他省庁や医療情報系の関係者へ協力を仰ぐ必要があり、現状の体制だけでは対応は困難。
本邦のICD-11導入タイムラインの具体的な提示が今後なされると期待する。
今後の取組み
ICD-11の医療現場への導入時期決定時までに診療情報管理士がICD-11コーディング可能となる状態を目指す。
国際統計分類委員会としてICD-11の教育・普及について各種取組を行う。（ICD-11講習会等）
各関係者と協力し情報発信を行っていく。（本サイト等）
