12.規則の尊重

低学年

約束やきまりを守り、みんなが使う物を大切にすること。

 この段階の児童は、周囲に配慮することなく自分勝手な行動をとってしまうことがあります。また、他律的で、周りの大人から言われていることは守ろうとしますが、約束やきまりがあることの意義や理由の理解も十分とは言えません。

 指導に当たっては、学級や学校生活のきまり、交通ルール、学級のボ-ルや公園の使い方などの身近な約束やきまりを取り上げ、約束やきまりはみんなが安心して気持ちよく過ごすためにあることを理解し、しっかりと守ろうとする意欲や態度を育てていきます。

中学年

約束や社会のきまりの意義を理解し、それらを守ること。

 この段階においては、気の合う仲間同士で集団のきまりをつくり、そのきまりを守り大切にしようとする傾向が出てきます。また、活動範囲が広がり、様々な場所を利用する機会が増えることで、広く社会のきまりに接するようになります。

 指導に当たっては、約束や社会にあるきまりの意義を、様々な立場から考え、それを守ることでみんなが安心して気持ちよく生活できるのだということを理解させます。また、それは集団の向上や社会の発展に欠かせないことについても考えさせます。

高学年

法やきまりの意義を理解した上で進んでそれらを守り、自他の権利を大切にし、義務を果たすこと。

 この段階においては、学校や社会にあるきまりのほか、スポーツの競技ルール、道路交通法などの法律、公共の場におけるマナーなど、様々な規範に出合っています。その中で、自他の権利を大切にし、義務を果たすことについても学んでいます。

 指導に当たっては、社会生活を送る上で必要なきまりや法律に従い、進んで守ろうとする遵法の精神まで高めていくことが大切です。また、身近な集団生活においても、互いの権利を尊重し合い、自らの義務を進んで果たそうと行動するように指導します。