TOP道徳資料室もっと内容項目絵でわかる内容項目2213.公正、公平、社会正義

13.公正、公平、社会正義

低学年

自分の好き嫌いにとらわれないで接すること。

 この段階においては、自己中心性が見られるため、他者も自分と同じような考え方や感じ方をしていると考えたり、自分の好みや利害によって、異なる考え方や感じ方を否定してしまったりするような公平さを欠く言動をとる姿が見受けられます。

 指導に当たっては、日常生活で行われている公正、公平な態度に根差した具体的な言動に目を向けさせて、自分の好き嫌いにとらわれないで、公正、公平な態度で接することのよさや大切さを実感できるようにします。

中学年

誰に対しても分け隔てをせず、公正、公平な態度で接すること。

 この段階においては、活動範囲が広がり、気の合う仲間で一緒に行動し、結束する傾向が見られるようになります。そのことと相まって、いわゆる仲間ではない人との関わりが弱く、何かあったときでも公正、公平な態度がとれないことが起きてしまいます。

 指導に当たっては、不公平な態度が人間関係や集団生活に支障を来し、いじめなどにつながることを考えさせます。そして、自分自身の日々の言動を振り返って、誰に対しても分け隔てをせず、公正、公平に接しようとする態度を育てていきます。

高学年

誰に対しても差別をすることや偏見をもつことなく、公正、公平な態度で接し、正義の実現に努めること。

 この段階においては、差別や偏見がいじめなどの問題につながることを理解できるようになります。しかし、差別やいじめなどの場面に出合ったときに、ともすると傍観的な立場に立ってしまうこともあります。これは、よりよい社会の実現に必要な正義に目を背けた自分自身の問題でもあります。

 指導に当たっては、不正な行為は絶対に行わない、許さないという意志を強くもち、周囲の雰囲気や人間関係に流されず、社会正義の実現に努めようとする態度を育てていきます