14.勤労、公共の精神

低学年

働くことのよさを知り、みんなのために働くこと。

 この段階の児童は、何事にも興味をもって生き生きと活動し、進んで仕事をしたりみんなのために働いたりすることを楽しみにしています。そこで、自分が行った仕事がみんなの役に立って喜ばれていることを想起させ、自分がしたことで得られる充実感を実感できるようにすることが大切です。

 指導に当たっては、清掃や給食などの当番活動、学級生活の充実に向けた係活動、家庭でしている仕事などに広く目を向け、みんなのために働くことのよさに気付かせ、実践しようとする態度を育てていきます。

中学年

働くことの大切さを知り、進んでみんなのために働くこと。

 この段階においては、家庭、学級、地域社会の集団の一員として、決められた仕事をするようになる一方で、働くことを負担に感じたり、面倒に思ったりする様子も見られるようになります。このことから、集団の一員として自分の役割を果たすことの大切さを理解して、進んで働こうとする態度を育てることが大切です。

 指導に当たっては、身の回りの生活の中で、集団の一員として自分ができることを見つけたり集団生活の向上につながる活動に参加したりして、みんなのために働こうとする意欲や態度を育てていきます。

高学年

働くことや社会に奉仕することの充実感を味わうとともに、その意義を理解し、公共のために役に立つことをすること。

 この段階の児童は、働くことは自分のためだけでなく、社会生活を支えているものであることを理解できるようになります。しかし、学校における決められた仕事であっても気が乗らないことは避けようとする傾向も見られます。そこで、社会の一員として、働くことや社会に奉仕することの意義を理解し、公共のために役立とうとする意欲を高めることが大切です。

 指導に当たっては、働いたときや社会に奉仕したときに味わえた達成感や充実感を想起させ、公共のために役立とうとする意欲を高めていきます。