20.自然愛護

低学年

身近な自然に親しみ、動植物に優しい心で接すること。

 この段階の児童は、生活科の学習などを通して、季節による変化を見つけて遊んだり、植物の栽培や観察、生き物の世話や飼育を行ったりしながら、自然や動植物と直接触れ合う体験をしています。

 指導に当たっては、自然や動植物と触れ合った体験を想起させながら、自然や動植物がもっている生命力、自分たちと同じように生きていることへのいとおしさなどを感じ、それまで以上に自然に親しみ、動植物に優しく接していこうとする思いを深くしていきます。

中学年

自然のすばらしさや不思議さを感じ取り、自然や動植物を大切にすること。

 この段階の児童は、日々の生活の中で自然の変化から季節のうつろいを感じて、自然のすばらしさや不思議さを感じたり、動植物の世話を通して成長を実感したりしています。また、動物が古来から自然とともに生きてきたことを認識できるようになります。

 指導に当たっては、自然のすばらしさや不思議さを感得し、自分たちの生活と自然や動植物との関わりを考え、大切にして、身近なところから自分なりにできることを少しずつでも実行していこうとする意欲を高めていきます。

高学年

自然の偉大さを知り、自然環境を大切にすること。

 この段階の児童は、山の自然が川を伝って海を豊かにしていることや、洪水を食い止めていることなど、自然の偉大さや驚異を感じたり、自然破壊などによって環境の状況が悪化していることを認識したりしています。我が国でも、自然の減少でえさがとれなくなった動物が市街地に出現したという報道が増えています。

 指導に当たっては、持続可能な社会を目指す視点から、人間と自然や動植物との共存の在り方を考え、自分にできる範囲で自然環境を大切にしていこうとする態度を育てていきます。