.節度、節制

低学年

健康や安全に気を付け、物や金銭を大切にし、身の回りを整え、わがままをしないで、規則正しい生活をすること。

 この段階では、児童の日々の生活における様々な行動を通して、生活習慣を身に付け、規則正しい生活を送ることについて具体的に取り上げて指導していきます。バランスの取れた食生活や事故に遭う危険から身を守って健康・安全に気を付けること、物や金銭を大切にして無駄遣いしないこと、自分勝手やわがままをしないで節度ある生活をすることなど、多岐にわたります。

 これらの事項について、年間指導計画に基づいて計画的に取り上げ、児童が基本的な生活習慣を身に付けることのよさを実感できるようにしていきます。

中学年

自分でできることは自分でやり、安全に気を付け、よく考えて行動し、節度のある生活をすること。

 この段階の児童には、自分でできるようになったことがたくさんあります。指導に当たっては、児童の実態を考慮して、低学年の内容として示されている生活習慣に関する事項も取り上げます。そして、自分でできるようになったことは自分で行うこと、身の回りの整理整頓や安全に気を付けて行動することなどについて、人に言われてするのではなく、自分でよく考えて、自発的に生活習慣を整え、節度ある生活ができるように指導していきます。

高学年

安全に気を付けることや、生活習慣の大切さについて理解し、自分の生活を見直し、節度を守り節制に心掛けること。

 この段階の児童は、食事、運動、早寝早起きなど健康や安全に関わることや、時間、物やお金を大切にしたり整理整頓を心掛けたりするなど規則正しい生活をすることの大切さは知っています。しかし、近年、我が国の子供たちの就寝時刻の遅さや睡眠時間の短さ、起床後数時間の不活発さが指摘されています。この傾向は高学年以降、徐々に現れています。

 指導に当たっては、児童が自分の生活を振り返り、望ましい生活習慣を築くとともに、度を越さずに節度を守り節制に心掛けるように指導します。