2.正直、誠実

低学年

うそをついたりごまかしをしたりしないで、素直に伸び伸びと生活すること。

 低学年では、うそをついたりごまかしたりしないこと、明るい心で楽しく生活することの大切さを重点的に指導します。過ちは誰にでもあることを理解させ、過ちをしてしまったことより、そのままにしておいたりうそをついたりすると暗い気持ちになり、元気に生活できなくなることを実感できるようにすると効果的です。

 失敗したときには素直に認めて謝ることの指導を通して、明るい気持ちで生活するために、正直でありたいという思いを高めます。

中学年

過ちは素直に改め、正直に明るい心で生活すること。

 この段階になると、活動的になることと相まって過ちを犯してしまうことも増えます。そこで、うそを言ったりごまかしたりしないことに加えて、そのことが、相手に対してだけでなく、自分自身をも偽ることになることに気付かせることが大切です。

 指導に当たっては、明るい心で伸び伸びと生活することの快適さを自覚させ、過ちを犯してしまったときには、偽ることなく素直に認め、正すことができるようにします。そして、伸び伸びとした活動的な生活を実現する基盤として、正直で明るい心を育てます。

高学年

誠実に、明るい心で生活すること。

 この段階の児童は、周りの人との関係を大切にするあまり、意に反して自分の思いとは異なる行動をしてしまうことが増えます。また、損得勘定からどうしたらよいか葛藤する状況に出合うこともあります。このようなときに判断や行動を左右するのは、自分の良心に対する誠実さです。

 指導に当たっては、自分の良心に照らして物事を判断し、誠実に生きようとする心を育てることで、伸び伸びと明るく生活しようとする態度を育てます。