TOP道徳資料室もっと内容項目絵でわかる内容項目225.希望と勇気、努力と強い意志

5.希望と勇気、努力と強い意志

低学年

自分のやるべき勉強や仕事をしっかりと行うこと。

 この段階の児童は、何事にも好奇心をもって行おうとすることが多いと言われています。一方、興味や関心のあることには積極的に取り組むものの、長続きしなかったり困難に出合うとすぐに投げ出してしまったりする傾向もあります。自分がやるべき勉強や仕事は、家族や教師から言われたことが多く、やるべきことをする意義を理解して取り組んでいくことが大切です。

 指導に当たっては、家族や教師の励ましや助言、賞賛などを支えに、やり遂げたときの喜びや充実感を味わい、自分に誇りがもてるようにします。

中学年

自分でやろうと決めた目標に向かって、強い意志をもち、粘り強くやり抜くこと。

 この段階の児童は、様々なことに興味や関心を広げ、さらに活動的になります。また、今よりよくなりたいという思いを強く抱くようになってきています。しかし、自分で決めた目標であっても、日が経つうちにすっかり忘れてしまったり、実現をあきらめてしまったりすることも少なくありません。

 指導に当たっては、具体的で実現性のある目標にすること、家族などに伝え励ましを得られるようにすること、やり遂げようと思う強い意志をもって粘り強く努力しようとする態度を育てることなどを重視します。

高学年

より高い目標を立て、希望と勇気をもち、困難があってもくじけずに努力して物事をやり抜くこと。

 この段階の児童は、自分の生き方についての高い理想を追い求め始める時期と言われます。文化、スポーツなどでの先人や著名人の生き方に触れる機会が多くなり、その生き方に憧れたり自分の夢や希望を膨らませたりします。

 指導に当たっては、自分の夢や希望の実現に向かうより高い目標を立て、困難に出合っても負けずに勇気をもって乗り越えようとする強い意志をもって粘り強く努力し、物事をやり抜こうとする態度を育てます。