TOP道徳資料室もっと内容項目絵でわかる内容項目2217.伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度

17.伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度

低学年

我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつこと。

 この段階の児童は、生活科などの学習で昔の遊びを体験したり、地域の伝統的な行事などに参加して身の回りにある昔から伝わっているものに触れたりしています。また、家庭でも子供の成長を願う行事を体験しています。これらの体験を通して、国や郷土に伝わる文化に愛着をもち、大事にしていこうとする心を育てていくことが大切です。

 指導に当たっては、身近な自然や文化などに触れる機会を増やして我が国や郷土への愛着を深め、伝統や文化に親しみをもって生活できるように努めさせます。

中学年

我が国や郷土の伝統と文化を大切にし、国や郷土を愛する心をもつこと。

 この段階の児童は、行動が活発になるのに伴い、地域の行事、伝統、文化やそれらを受け継ぐ活動への興味を高めます。また、社会科等の学習で地域の自然環境や特色などにも目を向け、郷土のよさが実感できるようになります。

 指導に当たっては、地域の人々の生活、伝統、文化に親しむことを通して、郷土を愛することについて考えさせ、地域に積極的に関わろうとする態度を育てていきます。また、郷土から視野を広げて、我が国の伝統や文化に親しむ気持ちを育てていきます。

高学年

我が国や郷土の伝統と文化を大切にし、先人の努力を知り、国や郷土を愛する心をもつこと。

 この段階の児童は、社会科等の学習で、我が国の国土や産業の様子、我が国の発展に尽くした先人の業績や優れた文化遺産への関心を高めています。そこで、受け継がれている我が国の伝統と文化を尊重し、発展させていこうとする態度を育てることが求められます。

 指導に当たっては、我が国の伝統や文化に触れた経験を想起させて、そのよさへの理解を深めさせます。その上で、伝統や文化を培ってきた我が国や郷土を受け継いで発展させていく責務があることを自覚し、努めていこうとする心構えを育てていきます。