TOP>道徳資料室>もっと内容項目>中学校 絵で分かる内容項目22>3.向上心、 個性の伸長
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中学生の段階では、他者と自分を比較して、劣等感を抱いたり、他者と異なることへの不安から個性を伸ばそうとすることに消極的になったりすることがあります。一方で、学年が上がるにつれて、自己理解が深まって、自分なりの在り方や生き方についての関心が高まり、「人生いかに生きるべきか」という問いにも真剣に取り組むようになります。そして、他者と同じように扱われることを嫌うようになるとともに、自分の姿を自らの基準に照らして捉え、その至らなさに思い悩むことも少なくありません。
そこで、指導に当たっては、短所も自分の特徴の一側面であることに気付かせるとともに、かけがえのない自己を肯定的に捉えること(自己受容)と、自己の優れている面などの発見に努めること(自己理解)が大切であることに気付かせることが大切です。とはいえ、自分の「よさ」については自分では分からないことが多いため、生徒相互の信頼関係を基に、互いのよい点を指摘し合って高め合えるような人間関係を育む指導の場面を設定することも必要となってきます。
生徒が自己との対話を深めつつ、自分自身のよさや個性を見いだしていくことは、「よりよく生きたい」という願いの裏返しでもあり、教師は日頃から個々の生徒のよさを発見できるように努めたいものです。
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