シマアカザトウムシ Kilungius insulanus
シマアカザトウムシ Kilungius insulanus
・分布は鹿児島県トカラ列島の中之島から沖縄島(鈴木・鶴崎, 1999) 。
・体長約4.0mm内外で、常緑樹林内の石や落枝下の隙間など湿気の多い場所に生息している(Suzuki, 1973)。
・フタモンアカザトウムシKilungius bimaculatusと共にKilungius属を形成。
・本種は二ホンアカザトウムシの九州型とオオアカザトウムシと共に単系統群を形成する(Kumekawa et al., 2014)。
・沖縄本島と奄美大島の遺伝子を調べたところ奄美大島の集団が沖縄本島の集団に比べて遺伝的多様性が2倍以上高いことが判明した(Kumekawa et al., 2015)。
・形態において奄美大島のシマアカザトウムシには背甲第2区のトゲに関して、トゲの完全な喪失を含んだ長さの変異が島内に見られることを報告している(Suzuki,1973)。
・今後は、本種の島内や島間の分化について総合的に評価するために、分布域をすべて網羅した系統解析や形態学的研究を行うことが必要であると考えられる。
背甲第2区には顆粒が見られる。
黒っぽい個体の色が多いように感じる。
腿節下部の突起は、二ホンアカザトウムシやオオアカザトウムシに比べ発達しているがメスはそれほど発達しない。
背甲第2区にトゲが見られる。
橙色の個体が多いように感じる。