主殿の構成は、砂岩製で三つの扉(南、東、北)がある前部(多柱式建築)、レンガ製の後部、リンガで護られた祠堂(主殿そのもの)から成る。少なくともある期間のあいだは、聖なる泉から導かれた水が常に流されていた。水は西壁に開けられた穴から入り、北壁にある出口となる石(ソーマスートラ[somasutra])から出るように導かれる。リンガとソーマスートラに水を流すのはクメール・ヒンドゥー教では一般的だが、常に水が流れるのは独特でありワット・プーの特筆すべき点である。
砂岩壁(前部)の外側には、ドバラパーラ(守門神)と、デヴァータもしくはアプサラ(女神)の彫刻がある。扉は彫刻の施された前部石とまぐさ石の上に置かれる。クリシュナ神(ヴィシュヌ神の化身)が主題であるが、インドラ神、ヴィシュヌ神、シヴァ神、ラーマーヤナの場面も見られる。
(アプサラ像)
主殿は後世になって仏教寺院となり、三体の仏像が置かれ、祠堂への出入りは妨げられた。
(後世に置かれた仏像)