Quantifying the Impact of Human Mobility on Malaria

Post date: Nov 1, 2012 6:11:11 AM

マラリアはその撲滅が国際的な課題になっており、その原因であるマラリア原虫は蚊とヒトを媒介であることが知られ、人間の移動を分析することでマラリアの感染拡大を防止する研究が進められてきた。本論文では、人間の移動がマラリア感染拡大に及ぼす影響を従来のマッピングを用いた研究に加えて、ケニア国内を往来する1500万人の携帯電話の発信記録をもとに主要な地域間での交通量を分析。マラリアの主な発生源としてビクトリア湖を特定した。限りある資金を特定地域での対策に集中させることで、マラリア拡散を大幅に防ぐことが期待されている。私は去年の夏にケニアのナイロビやビクトリア湖を訪れたこともあり、本論文は身近な内容であった。ビクトリア湖周辺で大規模な対策措置がとられれば大きくマラリアの現状は大いに改善されるのではないかと、旅行者の1人として期待する。非常に興味深い内容であった。