献血でHIVの感染は判るの?

日本赤十字の献血、一度くらいやったことがある人は多いと思います。

当たり前ですが、人の命を救うための輸血用なので、汚れた血液は使えません。

献血を行うと、後で血液検査の分析結果をもらえます。

病院で行えば、数千円はとられる検査をタダで出来て、おまけに飲み物や軽食がもらえたりもします。

もし、HIVに感染していたら、教えてもらえるのでしょうか?

答えは『ノー』です。

理由は、献血をすると、HIVの検査も出来てしまうということが広まれば、当然、それを利用する人が増えるからです。

そして、一番問題なのは、HIVの感染の有無には、チェックできない期間が有ることなのです。

”ウィンドウ期”と呼ばれますが、感染後、4週間以内の血液は、まだ、HIV抗体の陽性反応が出ないことが多いのです。

場合によっては、感染した血液が、誰かの身体に輸血されてしまう危険が常に有る訳です。

そうしたリスクを、少しでも少なくするためには、

『献血をすると、エイズの検査が出来る』などと思われることは、しない訳です。

ちなみに、通常の健康診断の血液検査でも、HIV感染の有無を知ることはできません。