HIVの消毒の方法

消毒したい場所による消毒の仕方と使うもの

消毒の対象になるものによって、消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウム等を使います。

消毒用エタノール=消毒に使うアルコールです。

次亜塩素酸ナトリウム=ノロウィルスの予防対策の定番品です。キッチンハイター等の原料になるもので、漂白、殺菌作用があります。キッチンハイター等の台所用の漂白剤でOKです。

ポピドンヨード=イソジンのような、うがい薬です。ウィルス等への強い殺菌、抗菌作用があります。インフルエンザや風邪の予防にも最適です。

次亜塩素酸ナトリウムの使い方

厚生労働省は、HIVよりもはるかに感染力の強い、ノロウィルス発生時の、次亜塩素酸ナトリウムの使い方として、0.1%の希釈液を使うことをスタンダードにしています。

ですので、キッチンハイターを同様に薄めて使えば、問題ありません。

キッチンハイターは大体、次亜塩素酸ナトリウムを5%に薄めたものなので、それを、あと、50倍に薄めれば、 0.1%の希釈液が出来ます。

ペットボトルのキャップは約5ccなので、それを2杯で10ccを500cc入りのペットボトルに入れ、残りを水で薄めれば、0,1%の希釈液が作れます。

血液や体液が手指等の皮膚に付着した場合

流水で直ぐに洗い流すことが一番の消毒方法です。

また、消毒用アルコールを脱脂綿に浸して、良く拭き取っても大丈夫です。

キッチンハイターの希釈液で拭き取ることでもウィルスは死滅します。

カラーブライトのような、色物用の、酸素系の漂白剤は、だめです。

傷口に血液や体液が付着した場合

流水で傷口から血液を絞り出すように洗い、消毒用エタノール(アルコール系)又はオキシドールで 傷口を消毒します。

口の中に血液や体液が入った場合

まず、すぐに水でうがいをし、次に、イソジンのような、ヨード系のうがい薬を水道水で15~30倍程度に薄めてもう一度良くうがいをします。

HIVの感染力は非常に弱いので、少量であれば感染はしません。

目に血液や体液の飛沫が入った場合

直ぐに目を流水で洗い流します。

HIVの感染力は非常に弱いことから、少量であれば感染はありません。

血液や体液が衣類・シーツ・タオル等に付着した場合

衣服や下着に附着した血液が、しみ込み皮膚などについても、HIVの感染力は非常に 弱いので、間接的に感染することはありません。

キッチンハイターの希釈液で、30分前後浸け置きした後に洗濯する。

色落ちをさせたくない洋服等の場合は、熱湯を附着した部分にかけた後に洗濯します。

その後は、日光で十分に干せば、問題ありませんし、乾燥機でも心配は要りません。

床・家具・調度品等に血液や体液が付着した場合

キッチンハイターの希釈液で拭き取ります。

塩素系の漂白剤は、金属を痛めるので、消毒後は水で洗い流すか、水で良く拭き取ります。

大人のおもちゃ・道具・器具などに血液や体液が付着した場合

キッチンハイターの希釈液で拭き取ります。