os2016

2016年9月16日 第21回日本バーチャルリアリティ学会大会(つくば)にて,

オーガナイズドセッション「 VR技術に資する多感覚統合の認知科学研究」

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題名: オーガナイズドセッション 「VR技術に資する多感覚統合の認知科学研究」 [32B-01]

日時: 9月16日(金) 11:00~12:30

主催: 日本バーチャルリアリティ学会

企画: VR心理学研究委員会

講演者:

○和田 有史 (農業・食品産業技術総合研究機構)

○藤崎 和香 (産業技術総合研究所)

○氏家 弘裕 (産業技術総合研究所)

VR心理学研究委員会の大会OSでは,「VR技術に資する多感覚統合の認知科学研究」と題して,多感覚情報の統合過程におけるヒトの知覚特性や身体への影響について基礎的な研究を行っている研究者の方々にご講演いただく.

近年盛んに行われている質感の研究は材質が持つ視覚や触覚の統合的な知覚を扱っており,食に関する研究も味覚,視覚,嗅覚による多感覚統合の研究である.映像酔いなどの身体への影響も前庭覚と視覚の統合時の処理が関わっている.これらの研究はVRの提示技術と深く関連しており,招待講演者による最先端の成果の紹介を通じて,VR技術におけるリアリティや身体の本質的な問題について改めて考え,議論することを目的とする.

VR心理学研究委員会では,これまで4回の大会OSを企画し,脳科学,BMI,3D知覚,社会的行動など幅広いテーマについて扱ってきた.今回のOSでは,多感覚情報の統合がリアリティの知覚にどう貢献するか,異なるモダリティ間の情報が不一致をもたらす場合に違和感,疲労,酔いなど身体にどのような影響をもたらすかというVR技術にとって本質的な問題について,認知科学,神経科学,心理学の分野で精力的に研究を行っている研究者に話題提供していただき,議論する.