著者 一條 義治
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ダウンロード自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のためにBook一條 義治 - 内容紹介 活力あるコンパクトシティとして成功したヨーロッパの先進都市を、行政マンの著者が単独調査して成功要因を分析するとともに、人口減少時代のまちづくりや地方版総合戦略のあり方を先駆けて提案する。 出版社からのコメント ○人口減少時代の持続可能なコンパクトシティのあり方を求めて、現役の三鷹市の担当部長である著者は、世界的にも注目されるヨーロッパの先進都市の実践から学ぶために単身渡欧する。著者が見聞したフランスのストラスブール、ディジョン、そしてドイツのフライブルクでは、これまでの車中心の都市政策を改めて、都市全体を「歩行者中心の公共空間」として再配分するまちづくりにより、にぎわいと活力あるコンパクトシティとして成功していた。 ○これらの首都圏からも遠く離れた中小規模の地方都市において、活気あるコンパクトなまちづくりに成功した要因として、著者は、公共交通・財源・都市計画の「コンパクトシティ政策の3本柱」をあげ、多数の現地写真と資料に基づき、自治体職員の視点から分かりやすく説明と分析をしている。 ○さらに、三鷹市で総合計画に12年間携わった経験を踏まえ、日本の自治体の政策や計画を変革する視点と切り口を提示するとともに、「コンパクトシティのまちづくりに向けて地方版総合戦略の抜本改定から始めよう」と、総合戦略改定のあり方を先駆けて問題提起している。 著者について 三鷹市総務部調整担当部長。1991年、早稲田大学大学院政治学研究科修士過程修了後、三鷹市に入庁。2000年より企画部企画経営課。同課では総合計画、行政評価、自治基本条例等を担当し、2011年は基本計画の策定を同課長として総括。2012年より総務部政策法務課長、2015年から総務部調整担当部長として同課長を兼務する。単著に『これからの総合計画―人口減少時代での考え方・つくり方』第2版・2015年 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 一條/義治 三鷹市総務部調整担当部長。1991年、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三鷹市に入庁。生活文化部コミュニティ課、総務部文書課、小平市企画財政部企画課(派遣)を経て、2000年より企画部企画経営課。同課では、総合計画、行政評価、自治基本条例等を担当し、2011年は基本計画の策定を同課長として総括。2012年より総務部政策法務課長、2015年から総務部調整担当部長兼同課長事務取扱として、条例整備等の政策法務と訴訟・審査請求等の争訟法務を所掌(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
以下は、自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のためにで最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 人口減少が続く中、日本各地でコンパクトシティ政策(以下「政策」という。)が注目されている。しかし、国内外の先進事例を一部分真似るのみで、似て非なる政策が多い。そもそもこの政策は、CO2削減などの環境面、インフラと既存市街地の再利用、規制や複合開発による高密度な土地利用、利用しやすい公共交通での移動性の確保、生活の質の向上による経済活性化など、極めて高度な総合戦略である。 この本は、総合計画づくりに精通した自治体行政マンが、欧州のコンパクトシティを実地に見て、肌で感じた真髄を、事例に基づいて分かりやすく“コンパクト”に記し、今後の都市圏総合戦略の方向性を示した道標である。 まず、LRTで有名な仏・ストラスブールでは、そのデザイン性だけでなく、公共交通の優先性、乗り降りのしやすさ、公共交通優先のトランジットモール、導入に向けての迅速な合意形成などを日本の事例と比較して解説している。 バス交通の仏・ディジョンでは、道路を優先して走行し、とことん弱者に配慮したバリアフリー、他都市と共同購入による車両のコストダウンなどなど。きめ細かなヒントが盛りだくさんである。 また、欧州の公共交通は赤字経営である。そこで、筆者は仏の移動権という考え方に注目する。交通目的税で「誰もが、容易に、低コストで快適に移動する」権利を具体的に保障しているのだ。「公共交通は黒字で独立採算(でなければならない)」という日本の“常識”は、「二周遅れのガラパゴス」なのである。 仏の政策三本柱は、都市計画、交通、住宅政策である。生物多様性の保全も主要目標とする「広域総合都市計画」や電線地中化を義務づけられた「地域都市計画」、都市の上に都市をつくる」・市街地の高度利用と拡散抑制、CO2排出量比較で限定する新規住宅整備など三位一体で、土地の節約や自動車交通の抑制を実現している。 次に環境首都のフライブルクは、酸性雨や脱原発を出発点にいち早く市街地への車乗り入れを禁止し、トランジットモールの導入、都市圏内のLRT、バス、私鉄乗り放題の地域定期券やその赤字を補填する公益事業連合体の負担制度などの公共交通需要喚起や維持への工夫、住宅地に商業面積を埋め込む移動距離の短いまちづくりを実現する合理的な都市計画など、政策実現への理念・手段が満載である。 日本型個別計画のパッチワークでは政策の成功にはほど遠い。筆者は、自治体の実践を国に頼ることなく、「地方版総合戦略の抜本改定から始めよう」という。三鷹市などの先進的な自治体の政策が国の政策を変えてきた歴史がある。「自治体の政策で都市は変わる」のである。 欧州は、財源、公共交通、都市計画など複数で多様な政策を巧みに組み合わせた総合戦略で、シャッター通りのないコンパクトシティを実現している。学ぶべき点は極めて多く、この本は、読みやすく、短時間でそのエッセンスを体得できる入門書である。全ての自治体職員必須の基本書としてお勧めする。 フランスとドイツの都市の「政策」と「街」が多数の写真で紹介されていて、「海外視察」の気分であっという間に読み終えました。本の表紙も良いのですが、法規関係の出版社「らしくない」スタイリッシュなカラーパンフに惹かれて(つられて?)買ってしまいました。(*^^)v(カラーパンフは第一法規の本書のサイトにもアップされていました。☆★)また、「ちょっと寄り道」という二つのコラムが、「① 高速の文書作成の切り札『親指シフト』とは?」と「② 学習時間を倍増する切り札『耳からの情報収集・学習法』」というタイトルで笑える感じで書かれていて、私的には役に立つ、使えそうな内容でした。楽しみながら海外の都市政策を理解し、実務や学習法としても「使える」情報を得られる本でした。!(^^)! Tags:自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のためにPDFダウンロード自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のためにPDF自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のためにのePub自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のためにダウンロード自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のためにオーディオブック自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のためにダウンロードブック自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のために発売日自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のために試し読み自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のためにネタバレ自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のためにamazon自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のためにdownload自治体行政マンが見た 欧州コンパクトシティの挑戦―人口減少時代のまちづくり・総合計画・地方版総合戦略のためにkindle