餌について

ロボロフスキーハムスターは草食傾向の強い雑食性です。これは、普段は植物のタネや果実、野草などを食べ、必要に応じて少量の動物性タンパク質も摂取する、という意味です。本来厳しい自然環境に耐え、粗食に耐えて生きていた動物なので、市販されている「ハムスターのペレット」を小さく砕いてやっていれば、あとはあまり特別な餌を与える必要はありません。大きいケージでたくさん運動させながら飼っている人は状況に応じてヒマワリの種や松の実など、脂肪分の多いナッツを与えると好んでよく食べます。ただし与えすぎに注意しましょう。前述したように、粗食からの栄養分で十分生きていける動物なので、脂肪過多の状態が続くと、健康を損ねる可能性があります。同様に、砂糖にも注意しましょう。市販のハムスターの「おやつ」類には砂糖が含まれているものがまだまだあります。購入する際は内容成分をよく確認し、砂糖が添加されているものは与えないようにします。ドライフルーツなども実はかなり糖分が高いので、与えすぎに注意します。 近年、ハムスターも人間と同じように、間違った食生活を続けると糖尿病や心不全になってしまうことがわかってきました。良いメニューのキーワードは低塩分・低脂肪・低糖、そして高繊維質です。

ロボロフスキーハムスターは水分を飲み水からだけでなく、野菜や果物からもとります。これらは料理につかったものなどの切れ端でも十分ですが、常に新鮮なものを用意しましょう。葉やさいは、農薬がきちんと洗えていない事があるので、特に気をつけてよく洗ってから与えるようにしましょう。ハムスターが食べても安全な野菜は以下の通りです。

アスパラガス 豆苗 白菜 ブロッコリー キャべジ(但し一度に少量のみ) カリフラワー セロリ スイスチャード クルミ ハコベ チコリー クローバー コーン

キュウリ タンポポの葉 エンダイブ さやえんどう ケール パースニップ 大抵の豆類 ラディッシュ ロメインレタス ほうれん草(軽く茹でたもの) スクワッシュ

さつまいも(茹で) スイートパプリカ ターニップ ウォーターチェスナット(白グワイ) クレソン ズッキーニ 小動物用の牧草

ロボロフスキーハムスターにも安全なフルーツは以下の通りです。与える時は小量ずつにします。

ブラックベリー ブルーベリー 甘みの少ないメロン さくらんぼ クランベリー ぶどう(種は除く) ライチ マンゴー 桃 プラム ラズベリー いちご

自家製の餌で育てることも出来ます。餌の内容の基本は小鳥用の皮付き餌をハムスター一匹あたり小さじ1.5杯を基本とし、砕いた大豆やフラックス・シード、ヒエ、キヌア、ワイルドライス、味の付いていないオートミール、牧草、カボチャやヒマワリの種を適宜加えて与えます。自家製の餌を与える事は、栄養の偏りを防ぐため同じメニューをずっと与え続けることを避けたり、ハムスターの体調を考慮して栄養の配分を変えたりする必要があるので、上級者向けといえるでしょう。歯が伸びすぎたりしないよう、ケージ内に別途齧れるものを用意するなど様々な工夫が必要になります。

ハムスターに必須の栄養類は以下の食材からおぎなうことが出来ます。

※ にんじんはドワーフハムスターの仲間には与えない方が良いとする人もいる。

※※ビタミンDの与えすぎは骨形成異常をひきおこすので注意。

※※※ひどい下痢などの問題がある時は、若干必要になる

タンパク質の摂取も時には大切です。見た目は少し抵抗があるかも知れませんが、生きているミールワームは低脂肪、高タンパク質で、ハムスターの為に理想的なタンパク源といえるでしょう。爬虫類用品をそろえているお店で購入できる、乾燥タイプのミールワームはいつでも使えて便利ですが、栄養価の面では生きているものに劣ります。

ロボロフスキーハムスターに与えてはいけない食べ物の一覧は以下です。

アーモンド りんごの種 チョコレート キャンディー類 豚肉製品 生のじゃがいも 生のキドニー・ビーンズ ナス ぶどうの種

フールズ・パセリ アボカド 生のルバーブ トマトの葉 シトラスの仲間(みかん、オレンジ、レモンやライムなど) スイカ サクランボの種 桃の種 あんずの種

果物のジャムやジェリー スパイス類 ニンニク タマネギ リーク ねぎ 万能ねぎ ピクルス 人間用に味付けされたあらゆるもの。

餌の与え方

ロボロフスキーハムスターは数匹のグループで生活することが可能な、社会性のあるハムスターです。しかし時折ケンカをすることもあり、多くの場合、餌をとる場所の取り合いによって争いが勃発するようです。餌を餌入れに入れるのではなく、飼育ケージ内の色々な場所に少量ずつばらまくようにしてみましょう。こうすることによって、ロボロフスキーハムスター達はケージ内を色々走り回って餌を探すアクティビティをもつことができ、またその分仲間と鉢合わせしてケンカが起きる確率が低くなります。

餌は、ハムスターが最も活発になる夕方以降に設置すると、ハムスターが新鮮なものを食べることが出来ます。

目安としては、人間用の夕食を支度する時に、その時に出た野菜くずとともに、餌やりも済ますと良いでしょう。