新着情報

  • 2017年の人工知能学会大会でオーガナイズドセッション:OS-24 人工知能が誘発する問題の人工知能による解決を目指して を行います。

  • 匿名加工識別コンテストPWSCUP2016で、情報理工学系研究科数理情報学専攻 中川研究室修士1年の中川拓麻君、出町彰啓君を中心にしたチームT&Nが優勝しました。(15チーム中1位)

  • CSS2016で中川研究室修士2年の高山晃一君、荒井ひろみ助教、中川裕志の共著の論文「匿名ゲノムデータベースに対する連鎖不均衡を用いた脱匿名化攻撃の提案と評価」がPWS論文賞を受賞しました。

  • スライドシェアに「シンギュラリティ以前、以後」をアップしました。カーツワイルの提唱したスーパーAIを搭載したポスト・ヒューマンが出現する2045年以前にAIが引き起こす種々の問題を「シンギュラリティ以前」に説明し、2045年以降のポスト・ヒューマンが跳梁跋扈する時代の恐怖を「シンギュラリティ以後」に概観しています。

  • シンギュラリティ以前

  • シンギュラリティ以後

  • 新刊書:プライバシー保護入門 -法制度と数理的基礎-

    • 勁草書房 2016年2月刊行

  • 分担者ですが、平成28年度科学研究費が採択されました。

    • (私自身は退職が近くて代表者として申請できませんでした)

    • 代表者:山口理恵

    • 挑戦的萌芽研究

    • 課題:現実の人の動きを元にした移動履歴解析とその解析に適したプライバシー保護手法

  • DEIM2016で共著論文が優秀論文賞をもらいました。

    • http://db-event.jpn.org/deim2016/award.html

    • 相関データにおけるベイジアン差分プライバシー

    • 楊 斌(楽天株式会社),佐藤 一誠(東京大学),中川 裕志(東京大学)

    • 差分プライバシーを現実に応用するとき、やはり気になるデータの相関と差分プライバシーの関係。このテーマへの楊君の粘り強い取り組みの成果です。

  • 統計数理研究所ワークショップ STM2016でプライバシー保護技術の概観について講演しました。

      • 面白い!さすが石黒先生だ。

      • まず、前半で「心」の実態について「自分が相手(人間やアンドロイド)との対応を見て相手に心があると判断するところに本質=心がある」という主張。従来からの人工知能の考え方の逆にようにみえる。しかし、このように「心は2個のエージェント(人間かアンドロイド)のインタフェースに存在」するほうが自然であり、このアイデアも私がずっと考えていた心の本質にフィットする。(よしよし、しめしめ)

      • 次に、アンドロイドが性的対象になる話。(これは面白い)

      • そして宗教の定義と解釈、宗教のカリスマ教祖にアンドロイドはなれる。石黒先生の宗教観は私の宗教観にとても近いと感じた。そして、さすが技術者だけあって、宗教的行事(お盆とかお彼岸)は個人の行動を模したアンドロイドと語り合う日、という未来像。

      • 最後に人工知能は人間の職を奪うという言説への反論。これはやや常識的だが、現状、こういう答え方しかなさそう。

      • と手放しばかりではつまらないので、ちょっとケチをつけたくなった。石黒先生曰く、ロボットが進化し、人間と敵対して困ることはない、スイッチ切ればいいだけ、と。だが、現在のロボットとか人工知能は他のロボットやAIと通信できまっせ。だから、自分がスイッチを切られそうになったり、仲間がスイッチを切られるのを観測したら、それを他のロボットやAIに教え、対策を立てることくらいはやってくると思うのです。たとえば、スイッチを切ると広い範囲のロボットが一斉にストップするストライキとか。そこのところの集合知能的な分析まで踏み込んで欲しいよなと。