投稿日: Jun 20, 2014 2:44:17 PM
一ヶ月以上ぶりの投稿です。忙しくてなかなか書けなくて...すみません。
久々の更新ですが、もうすぐテストということでまた色々忙しくなりそうで。次の更新はいつになるやら...
さて、今日お話するのは「行進曲」についてです。
行進曲というのはその名の通り、行進するために書かれた曲、または行進を描写した曲、のことです。
古くから軍楽や儀式などに用いられ、17世紀終わり頃には、オスマン帝国の軍楽隊がヨーロッパにきてモーツァルトをはじめとする作曲家に大きな影響をあたえました。モーツァルトやベートーベンのトルコ行進曲は有名ですよね。
現在では吹奏楽コンクールの課題曲としてなど、吹奏楽のために作られることが多いそうです。
そんな行進曲、実はある程度形が決まっている楽曲なんです。
ほとんどの行進曲は複合三部形式で書かれています。(複合三部形式やほかの楽式などについては次回お話します)
また、行進する(人が歩く)ために作られているので、4分の2拍子や4分の4拍子などの2拍子で作られています。
中間部(トリオ)は下属調で書かれることが多いそうです。
こういったことが行進曲のいわばルールのようなものです。
少し分かりにくい部分もあったかもしれないので、「青葉の街」を例にとって考えてみましょう。
まず、拍子は4分の4拍子です。 F-durではじまり、トリオではF-durの下属調であるB-durになってますね。
形式としては
序奏→主部(A→B→A')→中間部(C→D→C')→コーダ
という風な感じになっています。
複合三部形式の中間部の後の主部(再現部)を欠いた形式となっていて、この再現部を欠く手法は「星条旗よ永遠なれ」などの曲にも見られ、珍しいことではありません。
行進曲について少しでも理解は深まったでしょうか?
音楽の歴史や理論的なことを知ることも演奏をよりよくするために役立つと思います。
楽器を吹けない間テスト期間は、こういうことを知るにはよい機会かも知れませんね。