ここ数年,細胞レベルのリン酸恒常性の問題とリン酸ポリマーであるポリリン酸の研究が、微生物学研究室の主たる研究課題です。
リン酸もポリリン酸もヒトの健康に直結しており、基礎科学的にも当然、重要ですからやりがいのあるテーマです。
この実習では,細胞のリン酸恒常性が異常となる変異株(∆pqr1, ∆pqr1∆xpr1, ∆vtc4)のうちのどれか1つと,野生株(972)がイとロの株にあたりますので,細胞内総リン酸量を測定して,イロのうちどちらが変異株か。また,どの変異株か,あててください。実験技術だけではなく,えられたデータの平均とばらつきを可視化して示すこと,2群間(この場合はイとロ)の統計検定を行い,数値データの統計的解析の初歩を学ぶことが目的です。
このページでは,参考論文とリン酸定量法(マラカイトグリーン法)に関する情報をあげていきます。また,リン酸濃度を測定するにあたって,既知濃度のリン酸標準液を用いて検量線を描き,近似式を出す必要がありますが,そのあたりの統計学的な説明も順次、加えていきます。