2024はFACS解析を行わないが、参考までにページを残しておきます。(20240923)
ご存知の通り、S期に染色体DNAが複製されるため、S期の前と後では、
細胞一個あたりの染色体DNA量が1:2となる。複製は厳密にS期に限って行われるため、
細胞に含まれる染色体DNA量を測定することで、その細胞が細胞周期のどのステップに
あるかを知ることが出来る。
フローサイトメーターという機器を用いると、粒子が持つ蛍光強度を網羅的に測定することが
可能である。細胞を固定後、含まれるRNAを分解してから、核酸(つまりDNAしかのこっていない)を
PI(ヨウ化プロピジウム)で染色することで、細胞あたりのDNA含量をPIの蛍光強度として
検出することが出来る。このような解析を、FACS解析と呼ぶ事が多い。
添付の論文は、分裂酵母のG0期に関する論文であり、この論文のFig. 1にDNA含量測定を用いた
細胞周期解析が記載されているので参考にすると良い。