超運動音痴の藍川ヒロムは、これを打破する為、中学進学を機に運動部への入部を決意するが、全滅。
そんな時、最後に辿り着いた卓球部で、ヒロムは自らの才能の片鱗を見せ始め!?ヒロムの成長物語、第1巻登場!!
(1巻裏表紙より)
入部時には初心者の主人公が秘めた才能を武器に戦い、成長していくというジャンプのスポーツ漫画としては超王道のストーリーです。
そんな超王道を歩んだこのスポーツ漫画の何が非凡か・・・
それは比喩表現の素晴らしさ、これに尽きます!
この漫画では比喩表現をよく使うのですが、その見せ方がすごい!
例えば 戦術を重視する敵相手には
チェスの駒がなぎ倒されるシーンを使い
対戦相手を怪鳥に例えたときは
狩人として対峙します
ここのまではっきりと比喩を使い迫力を出してくる作品はジャンプではなかなかありません
そしてさらに凄いのはこれらの比喩が場面ごとに展開されているのではなく、1試合を通して表現されているところです。
試合前~試合前半を使い読者にゆっくり比喩を浸透させ、そして試合終盤~決着がつく時に爆比喩表現を発させることによるカタルシスには感無量です。
ぜひ読んで感じて欲しいです。
おすすめは 40話 MorningButterfly
この漫画は多くの部分でピンポン(松本大洋)へのリスペクトが見られるのですが、この話で主人公の成長を蝶の羽化に例えるシーンはその中でも最大のものだと思います。