蛍光生体イメージング室では、最先端の蛍光顕微鏡を用いたイメージング研究を支援しています。
当室では、マウス生体や組織等の厚みのあるサンプルを明るく鮮明に観察することが可能な多光子励起レーザー顕微鏡のほか、三次元培養細胞やES細胞・マウス胚組織等の長期観察に適したインキュベータ型多光子励起レーザー顕微鏡、長時間タイムラプスイメージング等の高度な研究ニーズにも応える倒立リサーチ顕微鏡や、共焦点レーザー顕微鏡など、現在計10種の顕微鏡を整えています。またこれら顕微鏡で取得した複雑な画像データの解析に必要となる画像解析ソフトウェアも備えています。
特に多光子励起レーザー顕微鏡は、麻酔下のマウスを用いて様々なバイオセンサーを発現する細胞の動態や、局在を観察できるintravital imagingを得意としており、生体内で起こっている現象をそのまま可視化することができます。
またこれらマウスを経時的に観察するための小動物室も整備しています。
近年、進展の目覚しい生体イメージング研究のニーズに応えるべく、学内のみならず学外研究機関にも機器を利用開放し、各種顕微鏡や画像解析法の講習会の開催のほか、アウトリーチ活動の実施、イメージング研究者によるセミナーの開催も行っています。
Kunida, K., et al., Journal of Cell Science, 2012
Komatsu, N., et al., Molecular Biology of The Cell, 2011