2019年度スタディグループサポートページ
本ページでは,MACS 教育プログラム2019年度スタディグループについての情報を掲載します.
・スタディグループ名:「新時代を開く量子計算:量子コンピュータを動かそう」
・参加教員:
榊原 航也(代表教員)
倉重 佑輝(化学専攻)
武田 和行(化学専攻)
藤井 啓祐(大阪大学基礎工学研究科システム創成専攻)
宮武 勇登(大阪大学サイバーメディアセンター)
・企画の概要・実施期間・頻度
量子計算,量子コンピュータなど,「量子」と名のつく名前を耳にしたことのある人は多いだろう.量子計算にまつわる研究は,現在,非常に盛んであり,IBMやGoogleのような大企業も,量子コンピュータの開発に精力的に取り組んでいる.本SGの最大の目的は,今後の発展が強く期待される量子計算に焦点をあて,最終的には自分の手で量子コンピュータを動かせるようになるところまで到達できるような機会を設けることにある.その一方で,量子計算がどのような原理で動いているのかを数理的に理解することも同時に行なっていく.本SGを通じて,遠くない将来に訪れることが期待される量子コンピュータの時代の先頭を歩き,幅広い分野の第一線で活躍する人材を育成するための下地を作れることが期待される.
本SGは,従来型のSGの枠組みで行い,実施頻度は隔週に1回程度とする.具体的にどのようにSGを進めていくかは,現在,検討中であり,かつ変更の予定があるが,大まかな予定としては,前期のうちに量子コンピュータを支えている理論を学びつつ,簡単な量子計算をできるようにし,後期に学生たちに自主的に活動してもらい,自分たちの手を動かし,何らかの問題にチャレンジしてもらうことを考えている.
活動記録
【第1回目】2019年6月5日(水)8:45〜10:15@SUURI-COOL
・参加メンバーの自己紹介
・本 SG の活動内容などの紹介
・ゲート式量子計算入門講義 + プログラミング実習
参考資料(パスワード付き.Dropbox へのリンクです)
【第2回目】2019年6月26日(水)8:45〜10:15@SUURI-COOL
・量子アニーリング入門
・プログラミング実習
有用と思われるリンク集
・Qiskit:本 SG 活動で使用している,Python ベースの量子シミュレータのWebページです.
チュートリアルやドキュメントはこちらから確認して,色々と遊んでみると良いと思います.
・QuTiP:別の Python ベースの量子シミュレータです.
私はその動作などは確認していませんが,興味のある方は遊んでみると良いかもしれません(面白いことがわかったら是非,我々に教えてください).
・Qulacs:現時点で世界最速の量子シミュレータです.本 SG 参加教員の藤井先生を中心とした研究グループによって開発されています.
・Quantum Native Dojo:qulacs に基づいた量子計算入門トレーニングページです.
参考書
[1] Nielsen, M. A., & Chuang, I. (2002). Quantum computation and quantum information.
[2] Kitaev, A. Y., Shen, A., Vyalyi, M. N., & Vyalyi, M. N. (2002). Classical and quantum computation (No. 47). American Mathematical Soc.