乳幼児期の言語発達:初期リテラシー(Literacy: 読み書き能力)の獲得と援助
日本における初期リテラシーの獲得は、多くの子どもにおいては幼児期に進行します。いっぽう、文字表現の使われ方と文字の機能の自覚という点に着目すると、幼児にとっての文字は、学童期のそれとは大きく異なる存在であることが見えてきます。「正しく何文字を読めるか/書けるか」ではなく、幼児が文字を使って表現したくなる/伝えたくなるのはどのような場面かを明らかにするとともに、そのような機会を豊富に提供可能にする保育実践のポイントを探ることが、本研究の目的です。
【最近の主なおしごと】
松本博雄 2024 子どもはいかにして文字を習得するのか :遊びと対話の保育が育む言葉 北大路書房
Matsumoto, H., Okada, R., Matsui, G., & Tsuneda, M. (2025) Young children’s writing development in informal context: longitudinal research from early years to Year 3. United Kingdom Literacy Association 60th International Conference. (John Moore’s University, Liverpool, UK. 27th to 29th June 2025.)
保育における遊びと学び:発達的視点に基づく乳幼児保育実践の分析/子どもの「声」を手がかりにした保育づくり
保育所・幼稚園における保育実践は、「遊び」を中心とする総合的指導を介し、教科教育とは異なるスタイルで子どもの学びの成立を支える営みです。保育実践の質を検討するうえで、「遊びの質」をいかに規定し、それを具体的な保育づくりにつなげるかは、国内外を問わず注目度の高い論点となっています。「遊び」とは何より面白さ。保育全般における遊びの質の高まりを支える手立てとは、それを具体化し、保育実践の現場で活用したくなるアセスメント方法とは何かという視点を中心に、松井剛太研究室・香川大学教育学部附属幼稚園ほかと共同で、これらの問題にアプローチしています。
【最近の主なおしごと】
松本博雄 2024 イギリス:学校監査と理想の保育の狭間で 松井剛太・松本博雄(編著)子どもの声からはじまる保育アセスメント:大人の「ものさし」を疑う 第1章 北大路書房 Pp.13-35. (編者:第1部担当)