「身体・システム・文化」研究分科会は、日本生態心理学会との共催で以下のイベントを開催いたします。日本認知科学会会員(正会員・学生会員)に限り無料でご参加頂けます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。(終了しました)
なお、本イベントは参加申し込みが必要です。
参加申し込みフォーム(https://forms.gle/ifP48NPu9qwaEcv38)よりお申込みください。
後日、ご記入いただいたメールアドレス宛にオンラインサイトのURLをお送りいたします。
・題 名:「アート/表現と表面の二重性」
・日 時:2021/3/20(土)16:00~18:00
・場 所:Zoom(予定)
・概 要:
J.J. Gibson(1979)は,「画家にしても写真家にしても,自分が現実の場所やもの,人,出来事をまさに見ているという感じを,見る人に与えようとするべきではない.そんなことをする必要はないし,そうしようとしたところで,その努力は失敗に終わるに違いない」と述べた.これは,いかに精巧であったとしても,自然の不変項のすべてを提示することはできないためであり,また,情報には限りがないからである.
むしろ開口視を強制されていない鑑賞者は,そこに提示されている何かについて知覚しながらその表面自体も知覚している.画像は光景でもあり表面でもあるのだ.Gibsonはこれを二重性(Duality)と呼んだ.
さて,画家や写真家が「まさに見ているという感じを与えようとしている」のではないとすると,表現とは何に向かう活動なのか,また表現を鑑賞するものは何を体験しているのか.本シンポジウムでは,ギブソンの指摘する二重性を,表現の限界としてではなく,むしろ表現が発生する本質的な裂け目として積極的に位置づけ議論を深めたい.
・タイムスケジュール:
16:00-16:05 企画趣旨説明:青山 慶(岩手大学)
16:05-16:25 話題提供①「『この感じ』と実在感を表現するアニメーション」佐分利敏晴(アニメーション研究者)
16:25-16:45 話題提供②「ダイナミクスとディスポジションの二重性」野澤光(東京大学)
16:45-17:05 話題提供③「不在に定位する俳優の身体:マイクロスリップに着目して」佐藤由紀(玉川大学)
17:05-17:10 休憩
17:10-17:50 特別講演「写真家にとっての,生態学的視覚論」ホンマタカシ(写真家)
17:50-18:00 総合討論
・参加費:日本認知科学会会員は無料、
・要申し込み:https://forms.gle/ifP48NPu9qwaEcv38
・主 催:日本生態心理学会
・共 催:日本認知科学会「身体・システム・文化」研究分科会
・問合先:c-nishio(at)lets.chukyo-u.ac.jp(「身体、システム、文化」研究分科会事務局・西尾)