佐々木正人先生 記念講演会「エコロジカル・アプローチ:はじまりの動機と新展開」
日 時:2021年3月21日(日)13:30〜15:00
開催形態:Zoomウェビナー
主催:日本生態心理学会
共催:日本認知科学会「身体、システム、文化」研究分科会
シンポジウム「アート/表現と表面の二重性」
日 時:2021年3月20日(土)16:00~18:00
開催形態:Zoomウェビナー
タイムスケジュール
16:00-16:05 企画趣旨説明:青山 慶(岩手大学)
16:05-16:25 話題提供①「『この感じ』と実在感を表現するアニメーション」佐分利敏晴(アニメーション研究者)
16:25-16:45 話題提供②「ダイナミクスとディスポジションの二重性」野澤光(東京大学)
16:45-17:05 話題提供③「不在に定位する俳優の身体:マイクロスリップに着目して」佐藤由紀(玉川大学)
17:05-17:10 休憩
17:10-17:50 特別講演「写真家にとっての,生態学的視覚論」ホンマタカシ(写真家)
17:50-18:00 総合討論
企画:青山 慶(岩手大学)
主催:日本生態心理学会
共催:日本認知科学会「身体、システム、文化」研究分科会
日本認知科学会第大会内オープンセッション「芸術を「情報」で現す意味~それは芸術にとって幸福といえるのか~」
日時:2021年9月5日(日)16:00~18:00
開催形態:Zoomウェビナー
企画趣旨:ここ数年,認知科学会で芸術表現を認知科学的視点から解明しようという研究者が増えている。その動機は,身体情報や技の可視化,熟達化の過程の解明,芸術表現を利用した学習効果の検討,創造性等さまざまである。しかし,そもそも「芸術」といわれる表現,ないし表現行為を「情報」に置き換えることは可能なのか。可能であるとしたら,「情報」で現された「芸術」は芸術なのか。芸術が情報に転換されることで失われたもの,付加されたものを改めて検討したい。最終的には,芸術表現を認知科学的手法で検討をおこなうことは,芸術にとって幸福なことといえるのか,について議論をおこないたい。
タイムスケジュール
16:00~Opening 佐藤 由紀(玉川大学)
16:05~公募発表「曖昧性と美:俳句の美的評価の日独文化比較」櫃割 仁平(京都大学大学院教育学研究科)・野村 理朗(京都大学大学院教育学研究科)
16:25~公募発表「作者情報を伝える芸術:鑑賞者はいかに創作を「復元」するか 」松本 一樹(東京大学大学院教育学研究科)・岡田 猛(東京大学大学院教育学研究科)
16:50~招待講演「表現研究におけるシステム論的な分析単位ー再構成された共通入力を用いてー」野村 亮太(早稲田大学)
17:25~指定討論 藤波 努(北陸先端科学技術大学院大学)
17:55~Closing 安藤 花恵(西南学院大学)
企画:佐藤由紀(玉川大学)・安藤花恵(西南学院大学)
共催:「身体、システム、文化」研究分科会
シンポジウム「オンライン化と創造的なまちづくり」
日時:2021年9月20日(月・祝)13:00~17:00
開催形態:Zoomウェビナー
企画主旨:21世紀初頭から、芸術文化などの創造活動が都市を豊かにするという創造都市論が提唱され(Florida, 2003)、それをもとにした都市開発や地域活性が実践されてきた。しかし、近年はこのような都市開発・地域活性の流れに取り残された地域の存在も浮き彫りになり、むしろ都市や地域間の格差が進んでいる現状も指摘されている(岡・吉村, 2010など)。創造的都市になれるかどうかの違いは、単に文化資源の多寡に帰属されがちであるが、市民が地域コミュニティで芸術文化の鑑賞や表現を楽しみ、そこから自己内発的に文化の土壌が形成されるかどうかも重要な観点である(渡部,2014)。
この1・2年はコロナ禍によってリアルな芸術文化に関わる機会が都市でも地方でも減少した。一方で、Google Arts&Cultureをはじめとして著名な芸術作品や文化遺産のオンライン展示が広まり、各地の美術館がYouTubeなどのアカウントを開設して作品解説動画を公開するなど、新しい文化的交流・教育の可能性が生まれつつある。この状況はこれまで文化的活動の地域格差を何等かの意味で変える可能性を秘めているかもしれない。今後オフライン・オンライン環境をそれぞれどのように活かせば、市民が芸術文化に自発的に参加していく土壌を作ることができるだろうか。本研究会・シンポジウムでは、芸術文化政策、都市政策、芸術教育・実践に関わる専門家の意見を伺いながら、市民が創造性を発揮して自らのコミュニティを発展させていく上で何が求められるかについて議論する。
タイムスケジュール
13:00-13:10 企画趣旨説明(10分)石黒千晶
13:10-14:10 1人目の話題提供(1時間)朝倉由希(公立小松大学)
14:10-14:20 質疑・ディスカッション(10分)
14:20-15:20 2人目の話題提供 (1時間)菅野圭祐(筑波大学)
15:20-15:30 質疑・ディスカッション(10分)
15:30-16:30 3人目の話題提供 (1時間)横田明子(オフィスヨコタ代表・プロデューサー)
16:30-16:40 質疑・ ディスカッション(10分)
16:40-17:00 全体討論(20分)
登壇者
話題提供1:「芸術文化分野のオンライン化は多様性と包摂性をもたらすのか」(公立小松大学 朝倉由希)
芸術文化分野におけるデジタル化やオンラインの活用は、コロナ禍で一気に加速した。芸術文化は直接の体験こそ本物であるといった、オンラインに懐疑的な見解も根強くある一方で、これまでにない創作スタイルや、場所を問わない鑑賞の広がりなど、新たな可能性も生まれている。国内外の芸術文化のオンライン化に関する政策動向や実践事例を概観したうえで、多様性と包摂性という観点から、オンライン化の意義、課題、可能性を提示する。
話題提供2:「まちらしさを巡る開かれた対話の可能性」(筑波大学 菅野圭祐)
どんなまちにも「らしさ=独自で色褪せないほんものの魅力」はある。地域固有のまちづくりは、そのまちらしさを市民が実空間から発見し、他者と対話することで創造されてきた。コロナ禍において、実空間の体験を伴う対話の機会が減少する中、オンライン環境を併用することで、より開かれた対等な議論の場が創出されつつある。らしさの共有知を構築する段階において、最小限の実空間への介入とオンライン環境の導入がもたらす可能性を、自身の実践を基に提示する。
話題提供3 「生もの」にこだわり続ける(オフィスヨコタ代表・プロデューサー 横田明子)
コロナ禍、配信ライブを始め、舞台芸術分野でもオンライン化が急速に広がった。理由の一つとして、文化芸術家への国や自治体の支援策に、配信や動画作成を取り入れる事業に対する助成が多く行われた点もある。しかし実演家の多くは「生」に拘り続けている。オンラインの活用は大都市と地方で大きく差のある生演奏に触れる機会の多寡を縮める側面はあると思う。旅行業界の「マイクロツーリズム」のように、文化芸術界も「マイクロエンターテイメント」がオフラインで実演家が生きる道の一助になるのかもしれない。
企画:石黒千晶(金沢工業大学)
主催:日本認知科学会「身体、システム、文化」研究分科会