卒論、修論を書く前に

これから卒論、修論を書く人(井上研)に向けて

過去に添削していただいたコメントと便利情報を学生間でシェアするためにまとめました(K澤)。卒論、修論を書き始める前によく読んでしっかりと確認して下さい。添削を先生にお願いする際も、4.の項目に書いてあることくらいは事前に確認して、提出するようにしましょう。

1. 卒論提出までの流れ

2. 修論提出までの流れ

3. 卒論、修論を書く前に~知っておくと得する小技~(パソコンが苦手な人向け)

3-1. パソコンの小技

3-2. フリーソフト

4. 卒論、修論原稿について

4-1. 原稿の項目

4-2. 図について

4-3. 表記、記号について

4-4. 文章上の注意点

5. 卒論、修論の発表について

1. 卒論提出までの流れ

1-1.提出期限と提出するもの平成23年度参考

1月23日 表題締め切り

応生学科事務室へメールで送る(先生がおこなう)。その際、研究室に送られてきたエクセルのテンプレートに入力する。

1月30日 要旨締め切り

要旨を1部印刷し、学科事務室へ届ける。

要旨の作成要項は決まっているのでそれに従う(テンプレートが送られてくる)。

1. 両端2.5 cm 上端2 cm 下端4 cm

2. 表題は中央に、氏名は右寄せで記し、フォントは12 pt(明朝体)

3. 目的、方法、結果と考察の3点に分ける。

2月10日 要旨の印刷

提出した要旨にページ番号が振られ、研究室に送られてくるので、それを応生事務室のリソグラフで200部印刷する。

2月22日 研究発表および提出(提出も22日)

*目安 (平成23年度参考

2月15日(水)卒研スライドと口頭発表原稿を提出打ち合わせ

2月17日(金)PM5時より口頭発表練習

以降、各自で本番まで毎日練習。

1-2. 製本について

最低3部(提出用、研究室用、自分用)は刷る。製本は以下の簡易製本でもかまわない。

1. 穴を開け、ファイルでとめる。

2. 製本カバーで糊付する。

生協で製本カバー6mm(50枚くらいなら)を購入(147円)し、生協に置いてある装置を借りて製本(無料)。

コクヨのはかどりラベルにタイトルと氏名を印刷してファイルに貼る。

*学位論文については、簡易製本では受け取ってもらえないので、生協にて製本をお願いする。その場合、あらかじめ原稿を印刷してもっていく。

2. 修論提出までの流れ

まず、学務課HPの「学務課からのお知らせ」を確認する。

2-1. 提出期限と提出するもの平成22年度参考

12月24日 タイトルの提出

学務科第一係(学生が提出)、専攻長(井上先生が提出)

2月5日15時まで 公聴会用アブストラクトの提出する。

2部(片面印刷)を印刷し応用生物学科事務室に提出する。

2月10日15時まで 以下の書類を提出する

1. 論文3冊 専攻長に提出する。

印刷した論文3冊をもっていたら承諾書(主査、副査に判子を押してもらう)をもらえるので、そのまま副審に論文を提出して判子をもらって、専攻長に提出する。副査に論文を渡して、後日に判子を押してもらう場合もある。

2. アブストラクト(日本語400字) 1部

3. アブストラクト(英語 150-200単語)1部

4. 承諾書 1部

上記3つは、学務科第一係

なお、3.のアブストラクトは、メールにて送信もおこなう(master-ronbun■jim.kit)。タイトルは、「修士論文英文概要」 、本文は所属、学生番号、氏名(学務課への提出時にメールで送るように言われる)。

2月23日 口述審査

予備審査(主査、副査2人)もある年がある。

審査時間は15分+5分(質疑応答)、年によっては、20分+5分。

3. 卒論を書く前に~知っておくと得する小技~(パソコンが苦手な人向け)

3-1. パソコンの小技

Windowsを使っているなら覚えておいたほうが得なショートカット一覧。これはWord・Excelの編集時やペイントソフトなどでも使用できるので、普段の作業効率が格段にアップします。研究室の先輩たちがよく使っているものをピックアップしました。

CTRL+Z: 1つ前の状態に戻る

CTRL+C,V,X: コピー、 ペースト、切り取り

CTRL+D: コピー&ペースト

・ F4:直前と同じ動作をおこなう(Word)

CTRL+S: 保存(Save)

CTRL+P: 印刷(Print)、Windows画面で選択した部分のみを印刷するのにも有効

なお、プリントは1枚あたりのページ数を変え、1枚に複数ページを印刷したり

論文の印刷の際も製本印刷などにしたりして用紙の節約をしてください。基本的には白黒印刷で。

CTRL+A: 全範囲指定

CTRL+F: 検索(フォルダ検索は、windowsアイコン+F)

CTRL+H: 置換

・ CTRL+G:グループ化(2007年以降) *2003年はCTRL+Shift+G

CTRL+Shift+ +or-:上、下付き文字

CTRL+「,」:文字サイズを1単位で変更できる

CTRL+B, I ,U: 太字、斜体、下線(アイコンの文字と一致しているよ)

CTRL+W:閉じる

CTRL+Alt+Delete: アプリケーションの強制終了、フリーズしたら強制終了をする前にまずこの操作を!

Shift+Delete: ゴミ箱に移動せずに一発削除

CTRL+N,T: 新しいwindows、タブを開く

Shift+リンク先ボタン:リンク先を別windowで開く

CTRL+E: Googleの検索画面に戻る

CTRL+Enter: 改ページ(とても便利!)

Windows+D:全てのwindowを閉じる

Ctrl+F10:単語登録(とても便利。私は「m」をImportin-βと登録し、煩わしい入力を回避。「た」を「タンパク質」と登録するのはおすすめ。)

Ctrl +Shift+ Q:選択部分の英字がギリシャ文字(Symbolフォント) *フォントが元に戻らない場合は、Ctrl +Shift+ Zでデフォルトに戻ります

F10 : 英語で入力したいのに日本語入力してしまったときに、英語に戻すのに便利。

関連してF6(ひらがな),F7(全角カタカナ),F8(半角カタカナ),F9(全角英数)。Shift+F3で英語大文字を小文字に変換。Shift+F7で選択した英単語の類義語検索。

・ Alt +Enter:Excel内で改行する

*文章でよく使う単語の自動登録をするには?

言語バーのツール→変換トレーニングウイザード→単語抽出をしたい文章ファイルをドラッグ&ドロップする。

*全角を半角にまとめて変換するには?

CTRL+A→書式→文字種の変換→半角または全角にOK

*文字の表記ゆれを統一するには?

ツール→表記ゆれチェック→統一したい表記を選び全て修正→閉じる

3-2. フリーソフト

3-2-1. バックアップ

パソコンが壊れてデータが読み取れなくなっても全ては自己責任です。卒論執筆中はUSBなどで毎日バックアップをとりましょう。また、安易に上書き保存を繰り返すのではなく、できれば毎回、別名で保存することもお勧めします(後で「やっぱ、前のほうが良かったから前のにしよう!」ってことはよくあります)。なお、バックアップには以下のソフトが便利です。

Dropbox:研究室内でのファイルの交換や共有にも使用。

Sugar sync:デスクトップ上に専用のフォルダを作ると、自動的にバックアップできる。

Google picasa: 画像や写真の管理に便利。これも研究室内での交換に利用。

3-2-2. 参考文献の収集、および参考文献を書く際のアウトプット

Endnote

Zotero(フリー) *zoteroはchromeでも使用出来ます。

*Zoteroでの文献登録

インストール後、アドレスバーの横にでるレポートマークをクリックすると登録されます。

*Zoteroで引用文献リストを作成する場合

「コレクションから参考文献リストを作成」→「(例えば)Cell バージョンで作成」

ただし、雑誌名がフルネームで記載されるなど形式が整わない場合もあります(Curr.Biol.がCurrent Biologyと表記されたりなど)。

英語表記ではピリオドは省略した文字の後に打ちます。また、NCBIの「NLM Catalog」で雑誌名を入力すれば 「NLM Title Abbreviation」のところに、マイナー雑誌でも略称がでてくるの参考にしてみてください。

3-2-3. 日本語変換

Google日本語変換入力が単語登録と併用すると便利。

3-2-4. 呼び鈴(卒論の発表練習で)

スマートフォンアプリ「プレゼンタイマー」が便利。

4. 卒論、修論の原稿について(口頭で説明します)

4-1. 原稿の項目(多いのでゆっくり更新)

原稿は「要旨、序論、材料と方法、結果、考察、参考文献、謝辞」の7項目に分けて記載する。結果と考察は、1つにまとめるのではなく、投稿する一般的な論文の形式に則り分けて書きましょう。

構成は、実験をおこなった順番ではなく、ストーリを考えて、階層性を意識して(要相談)記載します。結果の項目は、観察日記にならないように、「(結果)が得られた」、「だから~が予想される。~が示唆される。」まで書きます。考察には、結果を踏まえて「何が分かったのか?、(過去の知見との矛盾があっても)今後どういう展開ができるのか?今後どういうことが分かるのか?今後どういう実験をしたら解析が進むのか?」といったように目的に掲げた課題を広げる内容について書きます。

また、いつ提出したかを分かるように提出した日付のメモ書きを残しておくと良いです(先生は、学生のペースに合わせて作業をしないのを心に留めておくように)。

4-1-1. 要旨の書き方

卒論、修論の要旨は学科全員がみるのでとても重要です。

先輩の例(書棚)を参考に、他人が読んで意味が通じるのか?主語、述語を意識して文法が正しいかをしっかり確認しましょう。

・目的

背景/課題→目的の流れで書きます。課題があるから目的が生まれます

1.自分の研究の重要な専門用語を解説する。Xとは何か、、、、。

2. それに関連する研究の現状を書く。ここまで分かっているが、この点は不明である。

3.そこで本研究では、Xを明らかにするためにYについての解析をおこなった。

・方法

字数が許される限り、具体的に記載します。

(例1)Xの解析にはYという特徴をもつZ細胞を用いた。

(例2)GAL4-UASシステムにより組織特異的にXのノックダウンをおこなった。 *GAL4-UASシステムの説明は本学では省略しても良い。

(例3)Xに対する特異的な抗体を用いた免疫染色によりXの局在を調べた。

(例4)Xに蛍光タグが付加した融合タンパク質をY細胞で発現させて、Xの局在を調べた。

・結果

目的を踏まえた結果を書きます。

Aを調べたところ、Bということが明らかになった。Cが観察できた。

AとBとの関連が明らかになった。

Aという異常(表現型)が見出された。

・考察

結果が得られたことを踏まえて、どのように課題が広がっていくか、またどのように課題を広げるかを書きます。

以上の結果から、以上の結果と先行研究の報告から

という可能性が示唆された。であると考えられた。

という仮説が証明された。という仮説に当てはまらない結果が得られたことから、その真偽については更なる検討が必要である。

(最後に)今後Xについてさらに検討していく必要がある。

4-1-2. 結果の書き方

まずは、ポスター(分生)をもとに、口頭で説明した内容を文章化しましょう。図やグラフのデータを文章にします。

1.仮説を立て

2.証明するための実験

3.仮説証明

4.仮説に合致しない(否定する)結果

5.解釈(実験上の問題か?、仮説が過っているのか?)

4-2. 図、表について

図や表は、「数値と単位」から成り立つことをもう一度意識しましょう。ゆえに単位を忘れない。

・書体はArialかCenturyで作成する。

・大きさを表すバーを忘れない。普段の勉強会の資料にもバーをつける習慣をつけておく。図は元データを必ず保存しておくこと。加工後の安易な上書き保存は絶対にしてはいけません。

・大きさや、列を揃える。

・注目してほしい点には、矢印を入れます。一つの図の中に「矢頭」、「矢尻」などが複数ある場合は、言葉の記述も正確に使い分けをしましょう。

JCBなどの論文によっては、パワーポイントでFig.を作成してはいけないと指定してきます。できればイラストレーターで作成する習慣を身につけましょう。

・多重染色については、シングルチャネルのデータは白黒で示す。黒背景に青い染色像をだしてはいけません。見えません。

Jflyの色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーションをよく読むようにしましょう。

・aviファイルなどの重い形式のファイルは、MPEG2などの軽いファイル(パワーポイントと互換性あり)に直す。

動画のファイル形式の変換はこのソフトが便利→convert file

*自動で図に番号をふっていくには?

「参考資料」→「図表番号の挿入」

文章内に図表番号を入れるときは「挿入」→「相互参照」で番号を選択する。

そうすれば図表番号がずれても、文章内の番号も更新される。

図表の番号は自動で更新されるが、相互参照した文章中の番号は更新しないと変更されない。

Ctrl+Aですべてを選択して右クリック→「フィールドの更新」で更新できる。

4-3. 表記、記号について

基本的な表記方法と記号の意味についてもう一度確認しましょう。オシャレだからという理由だけで、「」や、『』、【】、●といったものを連発していませんか?文章を書く際の基本的なマナーを再認識してから文章を書きましょう。

4-3-1. ショウジョウバエの遺伝子表記

「系統」、「変異体」、「個体」という言葉の使い分けができていない場合が多々あります。「系統」とは次の世代でも同じ遺伝子型をもつ個体が確実に、多く得られるもの。交配によって作った特定の遺伝子型をもつ個体は「系統」とは書きません。

遺伝子のDNAやmRNAの名前、系統名、突然変異名は斜体で記載します。ただし、「DNA」や「mRNA」という文字自体は斜体にしません。花井先生のHPで遺伝子表記について詳しく説明されているので覗いてみましょう。なお、卒論では原則Fly baseの記載をそのまま記載しましょう。eGFPやGFP、mRFPやRFPなど混在しないように注意しましょう。

もちろん、w{1118}ではなく、w1118など上付き文字にするなど、ただ単にFly baseをコピーペーストしてはいけません。対立遺伝子の概念は身についていますか?また、遺伝子表記は斜体にするからといって、単純に全てを斜体にしてはいけません。例えば、P{ubi-sqh}Pubi-sqh} ({}まで斜体にしてはいけません)。また、文章中のP因子などもP因子と斜体にするのを忘れないようにしましょう。Canton Sは斜体にしません。

4-3-2. 単位

物理量単位は全て半角にします。全角文字(%、℃、~は使用してはいけません)。また単位の前は半角をあける。ただし、%、℃の前は必要ありません。英文フォントで℃や±を入力する方法は、ALT + 0176 で温度の度「 °」、その後「C」を追加する。ALT + 0177 で「±」するなどがあります。また、「まいくろ」を変換して打ち出すと全角ギリシャ文字になる場合があるので、Shift + Ctrl + Qで選択部分の英字をギリシャ文字(Symbolフォント)に変換しましょう(Shift+Ctrl+Zでデフォルトフォントに戻ります)。

例)

t=0minではなくt = 0 min

4-3-3. 参考文献の表記(et alはラテン語由来なので斜体です)

「et al.」は、ラテン語の「et alia」の略で、英語で書けば「and others」になります。すなわち、複数著者がいる場合は、名前 et al., 年号と書きましょう。

Inoue et al., 2001(斜体にするのを忘れないようにしましょう)

*制限酵素の表記についても、制限酵素はラテン名からとっているので斜体です、数字は斜体にはしません。例えば、HindIIIではなく、Hind III。

参考文献の記載は、投稿予定の論文を意識して作成しましょう。

例えばJCSのReferencesの形式の場合。

1.author names and volume numbersは太字で,

2.journalの略号はUSA National Standard abbreviationsにあわせる

3.journalの略号の後ろにperiods を

4.ページ番号の記載をJCSの掲載論文にあわせる

5.全ての引用文献が過不足なくreferenceリストにあることを確認。

4-4. 文章上の注意点

4-4-1. フォント

大学や研究室での規定はありません。参考までに。

日本語:明朝体

英語:century、Arial

。や、の代わりに.,を使っても構いませんが、いずれにせよ統一して使うように心がけましょう。

4-4-2. 言葉使いのチェック(多いのでゆっくり更新)

・「正常である」、「異常である」という言葉使い

断定できない場合は、「異常が認められない」、「異常が検出されない」などに置き換えます。

異常という言葉で片付けず、異常の内容を説明するようにしましょう。異常が複雑な場合は、異常をカテゴリー分けします。定性的なことを述べる場合は定量結果を示すようにしましょう。

・「有意に下がった」、「有意に上がった」という言葉使い

統計処理をおこなった場合にのみ使いましょう。統計処理をおこなっていないのに、この類の言葉を使ってはいけません。

統計処理の方法は、2回生の講義「情報処理演習」のテキストを確認して復習しましょう。

また、「Excelでかんたん統計分析(オーム社)」、「4 Step Excel 統計(オーエムエス社)」が分かりやすいのでよく読みましょう。

4-4-3. 表記ゆれチェック

読み手に伝わりやすいように表記や半角、全角の統一を普段から意識して文章を書きましょう。読みにくいので漢語や不必要な漢字はなるべく避けましょう(例:出来る→できる、行う→おこなう、為に→ために)。

以下に、過去の学生が指摘されたものを箇条書きにピックアップしました。

句読点の表記「,」と「、」の混在。または、「。」のつけ忘れ。

数字の半角と全角や漢数字との混同。

タンパク、タンパク質

抗-抗体、抗体

~してゆく、~していく、~して行く

わたし、わたくし、私、我々、私達

分、分間

スピンドル、spindle(カタカナだったり、英語だったりの混在は気をつけましょう。)

オニオンステージ、onion stage

表、図、table 、figure (Fig. 省略する場合は.をつけることを忘れずに、Fig. 1. (Fig.の後は半角開ける)やTable 1.)

()の前後は基本的に半角を開ける(英文の場合)

Tubulin、Tub (省略する際は、事前の文章で「以後なになにと記す」と記載する)

Alapha、α や Beta、βなどギリシャ文字との混同。

*全角を半角にまとめて変換するには?

CTRL+A→書式→文字種の変換→半角または全角にOK

*文字の表記ゆれを統一するには?

ツール→表記ゆれチェック→統一したい表記を選び全て修正→閉じる

*「伝わる!文章力が身につく本(高橋書店)」が個人的におすすめ。

5. 卒論、修論の発表について

発表時間は、それぞれ8分、15分を想定して練習する。

卒論:一鈴6分、二鈴7分、三鈴10分。

修論:一鈴14分、二鈴15分、三鈴20分。

支持棒または、ポインターを使用しても良いです。パソコン画面上とプロジェクター投影の色が違う場合があるので、事前に確認します。見えているはずのシグナルが見えなかったり、色が変わったりする場合があります。また動画の動作チェックも忘れずにしましょう。発表中は、(できれば)パソコンを電源につなげておきましょう。

5-1. スライドの作成について

発表8分を目安にした場合、スライド枚数は10枚前後、1スライド350文字以内を目標にしましょう。

1枚目: 表題、氏名、学生番号、所属

2、3枚目:イントロ

3、4枚目:材料と方法

5-8(9)枚目:結果

9(10)枚目:まとめ

要点は、1、2に絞る。結果はタイトル通りに。複数のプロジェクトをやった人は、最初にプロジェクトの名をリストして、今回は1について報告するとします。

pptに長い文章は誰も読まないので2行までにしましょう。

・画像は背景が黒いと見やすい場合が多い。黒背景に赤や青文字だと見えにくいので、白で囲った赤文字にするなど工夫します。

・スライドに載せる文字や余計なものは極力減らします。

・万人に分かりやすくするため、平易な言葉使いを心がけます。かと言って、正確な表現はゆずれません。

・画像や文字はなるべく大きく(20 pt以上)します。

・表をそのまま載せません。グラフに直して視覚的に分かりやすくします。

・列揃え、真ん中揃え、フォントの統一などを怠ってはいけません。

・タイトルは28 pt以上。タイトルが長く改行する場合、一文を意識して改行します。

例)

×

ショウジョウバエ雄減数分裂にお

けるOrbitタンパク質の局在解析

ショウジョウバエ雄減数分裂における

Orbitタンパク質の局在解析

5-2. プレゼンについて

原稿は、自分の言いやすい表現に編集します。ポインターはなるべくゆっくり動かすことを意識します。ある構造を指したいときは、その上をじっと指すのが、いいとされる?。「2つ質問があります。1つは〇〇。もうひとつは☓☓です」(←聞いている間に、忘れちゃう)という質問の対策として、メモとペンはある方が無難。卒論発表は、マイクがないので大きい声で話しましょう。卒論タイトルを、自分で言うか、紹介者に言ってもらうかを、事前に確認しましょう。

*スライドショー表示時にノートを参照できるので、万が一のためにあらかじめ設定しておくのも良いでしょう。