納豆は、糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維の6大栄養素をバランスよく含む。
納豆菌は増殖するときにたんぱく質分解酵素やビタミンB群を生産する。
納豆菌は腸内で有害な腸内細菌を抑制し、乳酸菌などの有用な腸内細菌を増やす、腸内環境を整えるために有効。
抗がん作用や免疫機能を高める。
ナットウキナーゼは、納豆に含まれる酵素たんぱく質の一種。
血栓の主成分であるフィブリンに直接働きかけて分解する作用と、
体内の血栓溶解酵素であるウロキナーゼの前駆体であるプロウロキナーゼを活性化する作用がある。
血栓溶解作用の他にも血圧を下げる効果や血流を改善する効果などなどもある。
血栓溶解酵素であるプラスミンを作り出す機能を増大させる働きもあり、血栓予防作用がある。
納豆は生活習慣病の予防に効果的。
高血圧や、脂質異常症、糖尿病などの改善。
ビタミンKには血液凝固を促進する因子と、
血液凝固を抑制する因子の両方を活性化する働き、
正常な血液凝固には欠かせない栄養素。
納豆に含まれるのはビタミンK2のメナキノン-7(MK-7)。
ポリアミンは遺伝子に作用して体内の炎症を抑制する。
アンチエイジングや生活習慣病の予防に役立つ。
ポリアミンは体内でアミノ酸の一種であるアルギニンから合成されるが、加齢とともに合成される量は低下する。
イソフラボンは、大豆に含まれる成分で、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする。
女性ホルモンの分泌が低下したときには、女性ホルモンの代替物質として働く。
納豆菌によって大豆が発酵すると、イソフラボンの分子表面についている糖の鎖が切れてアグリコンという物質に変わる。
このイソフラボンアグリコンは免疫力を増強し、がん細胞の増殖を抑えたり、放射線治療による免疫低下を防ぐ。
レシチンは、大豆に含まれるリン脂質の一種。
乳化作用によって血液中のコレステロールが血管壁に沈着するのを防ぎ、
さらに肝機能を高めてコレステロールの合成を調整するため、
動脈硬化の予防に効果があるといえる。
大豆サポニンは大豆に含まれる苦味や渋味の成分。
強い抗酸化作用があり、アンチエイジングや生活習慣病の予防に役立つ。
高血圧や、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の改善に効果。
プリン体が比較的多く含まれる。
高尿酸血症の治療中の場合、必ずしも納豆が尿酸値を上げるわけではないが、食べすぎに注意する。
(2021.5.10)