しじみに含まれるオルニチンは、たんぱく質と結合はせず、アミノ酸の形のままで存在しており、
肝臓や筋肉といった組織内、血液に溶け込んで全身を循環する遊離アミノ酸である。
これは、体内の組織でアミノ酸が不足した時には、たんぱく質を構成し、
逆に増えすぎてしまった時は、血中に放出されその量を調整する。
肝臓で行われている「オルニチンサイクル」とは、
アミノ酸の代謝や、食べ物の分解・消化、激しい運動をした後に発生するアンモニアを解毒し
無害化(尿素に変換)する代謝回路。
アンモニアはTCAサイクル(ATP筋肉などを動かすエネルギーを作り出す)を阻害する。
オルニチンはTCAサイクルを円滑にし、アンモニアを尿素に変える。
ふたたびオルニチンは再生されて回路に戻る。
オルニチンには成長ホルモンの分泌をアップし、肌の再生や修復をし、
筋肉量を増やし、基礎代謝を上げて脂肪燃焼効果によるダイエットを可能にする。
調査では、オルニチン10g以上の摂取で胃痛や下痢などが起こる。
しじみ30個分100gあたり10~15mg(0.015g)のオルニチンが含まれる。
(2021.4.26)