花見川流域の自然・歴史を知るための図書紹介 35
花見川流域の一角を占める四街道市の市史を紹介します。
花見川流域に関わる自治体は千葉市、八千代市、四街道市、習志野市、船橋市、佐倉市（面積の多い順）の6市です。
これまでこのブログで各市の市史を紹介してきて、この記事で四街道市を紹介して、結局全6市の市史を紹介することになりました。
市史などの図書の収集自体は趣味項目にはないのですが、花見川流域の自然や歴史に興味を持って4年経ち、結果として手持ちの図書が増えてしまいました。
入手できない図書は図書館でしか利用するしかありませんが、参考の価値のある図書で入手可能なものは手元で利用できるようにすることによって、趣味活動のレベルアップや効率向上を目指しています。
四街道市の市史として発刊されている図書は次の5冊です。
四街道町史 第1部通史編
四街道町史 各論社寺史
四街道町史 兵事編上巻
四街道市史 兵事編中巻
四街道市史 近世編資料集1
ここではそのうちの4冊を紹介します。
四街道市史（4冊）の諸元、内容、主要目次
●四街道町史 第1部通史編
【諸元】
書名：四街道町史 第1部通史編 –地域社会の形成とその展開は－
著者：栗原東洋
発行：四街道町役場
発行日：昭和50年3月10日
体裁：A5判、305頁
【内容】
四街道町の通史（地域社会の形成とその展開史）。
【主要目次】
序説
第1章 四街道地域の自然と歴史的位置
第2章 原始時代の四街道地域と生活環境
第3章 北総の古代社会と千葉氏の成立
第4章 中世の鹿島川流域と臼井氏
第5章 近世の四街道地域と佐倉藩
第6章 明治から戦後への百年
●四街道町史 各論社寺史
【諸元】
書名：四街道町史 各論社寺史
著者：栗原東洋
発行：四街道町役場
発行日：昭和54年12月1日
体裁：A5判、368頁
【内容】
四街道町の社寺誌及び関連する文化。
【主要目次】
第1章 町内の社寺誌
第2章 社寺と文化
第3章 墓石仏の世界
●四街道町史 兵事編上巻
【諸元】
書名：四街道町史 兵事編上巻 ラ・マルセーズ合唱物語
著者：栗原東洋
発行：四街道町役場
発行日：昭和51年11月20日
体裁：A5判、301頁
【内容】
当時としては特異な最新兵器との関わりや国際交流があった軍郷四街道の歴史。
【主要目次】
1 兵事史編纂の中から
2 埋もれたラ・マルセーズ合唱の発掘
3 黎明期のわが航空界
4 フランス航空使節団の来日
5 航空使節団とフランスの教師たち
6 当時の教習生たち
7 下志津飛行学校
8 日仏交歓の大合唱まで
●四街道市史 兵事編中巻
【諸元】
書名：四街道市史 兵事編中巻 浙江武備学堂日本人教師・三宅報告による日清戦後15年の蜜月時代の追跡
著者：栗原東洋
編集：四街道市史編纂委員会
発行：四街道町役場
発行日：昭和56年11月1日
体裁：A5判、411頁
【内容】
日清戦争後の資料が発見され、それを軸に対中国という視点で書かれた四街道に関連する歴史。
【主要目次】
第1章 日清戦後の日清交流史の検討
第2章 浙江武備学堂の開設と指導
第3章 清朝近代化の過程と国防の充実の中で
第4章 三宅顧問の現地通信と清末の社会情勢
第5章 清朝近代化と教育問題の追跡
第6章 当時の杭州と三宅顧問の動静
四街道市史（4冊）と地区探訪
地区探訪は昭和52年10月から「町政だより」に掲載された地区の紹介や行事・遺物等を紹介した文章を集成してまとめた図書です。
四街道市史は栗原東洋が執筆し、その死去（昭和56年3月）により完結されなかった市史です。
2014.02.20記事「栗原東洋著「印旛沼開発史」紹介」参照
四街道市史ではありませんが、このブログでは2011.06.12記事「トーチカ五差路（遠近五差路）」で地区探訪を引用しています。
2014.03.19 ブログ「花見川流域を歩く」記事