花見川流域の自然・歴史を知るための図書紹介 31
小金牧(の一部である下野牧)を抜かして花見川流域を語ることはできません。
青木更吉著「小金牧 野馬土手は泣いている」は小金牧についてわかりやすく解説している図書です。
とても好感のもてる泥臭い本です。
青木更吉著「小金牧 野馬土手は泣いている」の諸元、内容、主要目次
【諸元】
書名:小金牧 野馬土手は泣いている
著者:青木更吉
発行所:崙書房出版
発行日:平成13年5月20日
体裁:新書判、248頁
【内容】
「この本では、小金牧の野馬土手と野馬の水飲み場をできるだけ探し出して報告したいと思います。土手の実態をレポートするだけでなく、土手が抱えている現在の問題も合せて報告しよう。」(本書まえがきより)という趣旨でつくられた、足で稼いで調べて書かれた本です。
【主要目次】
序章 野馬土手とは
1 高田台牧
2 上野牧
3 中野牧
4 下野牧
5 印西牧
6 庄内牧
青木更吉著「小金牧 野馬土手は泣いている」と同「小金牧を歩く」
「小金牧 野馬土手は泣いている」は野馬土手はどれだけ残っているか、どれだけ破壊されたかということがメインに記述されています。「小金牧を歩く」は、野馬土手をてがかりに小金牧の歴史に踏み込んだ本です。
参考 牧の分布
「絵にみる図でよむ千葉市図誌 下巻」(千葉市発行)より引用(塗色は引用者)
このブログでは次の記事等で下野牧等を扱っています。
2011.12.23記事「野馬の水呑み場「滝ノ清水」跡」
2011.12.25記事「下野牧の名残り「野馬除土手」」
2012.01.02記事「谷中分水界と野馬除土手」
2012.05.27記事「花見川の境界機能その1」
2013.07.13記事「柏井と横戸の直線状境界は古代官道の跡(仮説)」
2013.08.05記事「高津土塁から高津馬牧(延喜式)の位置を考察する」
2014.03.14 ブログ「花見川流域を歩く」記事