花見川流域の自然・歴史を知るための図書紹介 24
2014.03.05記事「「陸軍習志野学校」紹介」に海老川乱歩さんからコメントをいただき、「ドイツ兵の見たニッポン 習志野俘虜収容所1915-1920」(丸善ブックス)という本もあると教えていただきました。
海老川乱歩さんはその書籍の出版記念展示会も見たそうです。
「ドイツ兵の見たニッポン」は所持していないのですが、捕虜収容所は花見川流域にありますから、以前から興味はありました。
関連する図書がなにかあるかもしれないと、探したところ、習志野市史研究3(ドイツ捕虜収容所特集)を書棚に見つけました。
2人のドイツ人捕虜の日記と回想録をメインとした図書です。
パラパラ読みだすと、面白くて引き込まれてしまい、また気軽に読め短いので、何とその場で全部読んでしまいました。
捕虜収容所の4年間の生活、捕虜同士の触れ合いや葛藤、捕虜と日本兵の関係、捕虜からみた日本など興味が尽きない話題ばかりです。
捕虜収容所の建物・敷地や周辺地域の様子も記述されています。
この習志野市史研究3(ドイツ捕虜収容所特集)は、「ドイツ兵の見たニッポン 習志野俘虜収容所1915-1920」(習志野市教育委員会編、丸善ブックス)の出版により、新たに国際的な交流が生れ、その成果として得られた情報(ドイツ人の日記と回想録)を公開した図書です。
いわば後日談をまとめた図書です。
日記と回想録双方に解題がありますので、興味が深まります。
新たな興味を深めるきっかけをつくっていただいた海老川乱歩さんのコメントに感謝します。
習志野市史研究3(ドイツ捕虜収容所特集)と新版習志野-その昔と今
「新版習志野-その昔と今」(習志野市教育委員会)の表紙にはドイツ人捕虜が収容所を見学した小学生にプレゼントしたボトルシップの写真が掲載されています。
習志野市史研究3(ドイツ捕虜収容所特集)はいつか習志野市役所を訪れた際に、教育委員会を訪問して市史と一緒に購入したことを思い出しました。
習志野市史研究3(ドイツ捕虜収容所特集)の諸元、内容、目次は次の通りです。
【諸元】
書名:習志野市史研究3
編集・発行:習志野市教育委員会
発行日:平成15年3月1日
体裁:A5判、125頁
【内容】
「ドイツ兵の見たニッポン」(習志野市教育委員会編、丸善ブックス)発刊後に新たに入手したドイツ兵捕虜の日記と回想録2編の掲載。
【主要目次】
読者の皆様へ(カール・ハム)
ハイリヒ・ハムの日記から
解題
読者の皆様へ(ユルゲン・クリューガー)
カール・クリューガーの回想録から
解題
訳者紹介・図版出典
編集後記
早速、「ドイツ兵の見たニッポン」の入手手配をしました。
捕虜収容所という1つの引出(テーマ)を自分のバーチャル書庫に新たにつくっていこうと思います。
2014.03.06 ブログ「花見川流域を歩く」記事