2013-2017(16号-20号)
16号(2013年5月31日発行)
「蛇」に見る犀星のコンプレックス脱出の努力 劉 金挙
「肉体」と「文学」の境界――「肉体の門」ブームと『近代文学』派―― 高橋 啓太
〈上京〉という文明参画――『坂の上の雲』における東京、世界、中央―― 髙橋 小百合
村上春樹「レキシントンの幽霊」論――反復される集約:幽霊、犬、コレクション―― 佐藤 亮
17号(2014年5月31日発行)
有島武郎「お末の死」論――戦う少女の世界―― 張 輝
葉山嘉樹「淫売婦」論――光学装置の表現―― 川崎 俊
宮沢賢治〈風の又三郎〉論――異人の変奏曲:風の精霊・又三郎と新参者の間―― 閻 慧
『坂の上の雲』に見られるナショナリズムの表現 高 義吉
【書評】仁平政人著『川端康成の方法―二〇世紀モダニズムと「日本」言説の構成―』 堀内 京
18号(2015年5月31日発行)
犀星における蝉のイメージとその働きについて 劉 金挙
坂口安吾の「周章て者」再考――「風博士」論 山路 敦史
植民地台湾における発見された「風景」――呂赫若「玉蘭花」論 趙 陽
真偽の境界――太宰治「ヴィヨンの妻」論 細谷 里穂
三谷幸喜『シャーロックホームズ』論――二次テクストが敷衍するホームズ像 酒井 駿太郎
19号(2016年5月31日発行)
〈木戸孝允〉の生成 髙橋 小百合
室生犀星文学における中国文化の影響について 劉 金挙
川端康成「伊豆の踊子」論―〈水〉のイメージをめぐって 常 思佳
龍瑛宗の日本語文学作品における表象傾向と、その変化をめぐって―一九三九~四三年を対象として 宮崎 靖士
倫理としてのサブカルチャー―大塚英志のサブカルチャー論をめぐって 榊 祐一
出版産業の一九九六年――メディアのピークと変貌のはじまり 森 貴志
20号(2017年5月31日発行)
自由党急進派のメディアとしての『絵入自由新聞』――通俗演説会、車会党などとの関わりに着目して――
浅野 正道 1
小川未明「僕も戦争に行くんだ」論――国策協力の起点――
増井 真琴 20
異民族ロマンスのポリティックス――冬木憑の樺太小説「和人」試論――
劉 淑如 33
「外地」メディアと小説――川端康成「東海道」の射程――
堀内 京 50
林芙美子後期作品研究――「盲目の詩」論――
姜 銓鎬 60