2010年2月 審判の目 第8号
いよいよ今年の開幕まで、残り1ヶ月に迫りました!!
野球に熱中している(主に小学生の)皆さん
昨年12月に野球シーズンが終わり「ホッとした」「早く試合がしたい!」など、思う事は人それぞれだと思います。皆さんにとっての“オフシーズン”とは、私達審判員にとっては、頭と体の勉強期間の始まりを意味しています。それぞれの立場に共通している事は、「基本」です。
選手の皆さんにとっての「基本」とは、野球に必要な心構え=「元気で大きな声であいさつ」「駆け足で行動」「自分の野球道具を大切にする」という事に加えて、「走る」「(ボールを)捕る」「打つ」の基本となる「体力」ではないでしょうか?(ですから冬場は走るメニューが多いはずです。)
審判員にとっての基本とは、判定に必要な「ルール上の知識(頭)」「体の動かし方(からだ)」です。私の予定で言うならば、2月と3月の第2日曜日まで、全ての日曜日を「審判講習会」で過ごします。受講する側であったり、教える側であったりしますが、判定後の声の出し方(コール)、腕の広げ方、プレイを見る角度、目線・・隅々までを基本から振り返り、経験に関係なく「駄目なものは駄目!」と注意をしたり注意を受けたり、叱ったり叱られたり、徹底的に「基本」を勉強しなおします。(皆さんにとっての練習試合にあたるもので、皆さんが行う練習試合は、私達審判員にとって「本番」を意味します。)
今回、皆さんにお願いしたいことは、もう一回自分が立てた「目標」を見直して、「基本」は何か?を思い出してもらいたいということです。
監督やコーチに毎回言われている事が頭に思い浮かびませんか?ノートに書き出して、練習が始まる前に読み返しましょう。(きっと・・・毎回同じ事を言われているはず)
練習や試合に必要な心の準備=ノートに書いた事を読み返す事は、打撃・守備・走塁よりも大切な事です。
私は、毎試合ごと始まる前に読み返すノートを持っています。その中には「あいさつはきちんとしたか?お礼は言えているか?」「審判道具の手入れをして試合に望んでいるか?」など、皆さんにも当てはまる同じ内容も含まれています。試合会場でお茶を入れていただいても、球審の時にベンチの選手にボールを届けていただいても「ありがとうございます」から、試合の審判が始められるものだと思っています。
選手の皆さんにとって、私達審判員にとって、お互いの基本を見直して、開幕を迎えましょう。