2010年5月 審判の目 第10号
【 「負けるものか!」という気持 】
みなさんこんにちは!元気いっぱいに、練習や試合にご活躍の事と思います。
3月に本格的な野球シーズンが開幕して以来、各地で春の大会も開催され、5月のゴールデンウイークでのたくさん
の練習試合等を過ごし、私達審判員の気持ちも、次の大会で皆さんへのお手伝いができる事に、とてもワクワクして
おります。一緒に頑張りましょうね!!
さて今回は、私がバッターに対して感じている、とても小さな共通点をご紹介します。
「見逃し三振」「空振り三振」・・・聞くだけでも、気分が落ち込んでしまう言葉です。
さて、あなたは三振してしまった後、ベンチに戻る時、ベンチに戻った後、どのようにしていますか?
思い出せない人は、高校野球のテレビ中継を思い浮かべてください。
①三振したバッターは、ベンチに全力の駆け足で戻って行っていませんか?
②ベンチに戻った後、後に続くバッターを大きい声で応援していませんか?
私の印象では、①と②ができている選手は、三振しても落ち込んでしまう自分の気持ちを上手に切り替えて、次の
打席に入ってきます。そして、そのほとんどの人が試合中にヒットを打つか、四球(フォアボール)を選んで出塁して
います。
(相手ピッチャーに対して、気持ちの上で「負けるものか!」という気持ちが大切)
三振して、ベンチにしょんぼりと戻り、ベンチでもコーチに叱られ、仲間は何も声をかけてくれず、もう・・気分は最悪
ですね でも、たとえ三振しても駆け足(ダッシュ!)でベンチに戻り、次の打者を大きい声で応援し、守備に着く時も
誰よりも早く走って行く。そうすることで「よし!負けるものか!次こそ!」という気持ちに切り替える事ができるのだと
思います。皆さんを支えている小さなエネルギーは、やっぱり「声」「駆け足」ではないでしょうか?
私は以前、高校野球のテレビ中継を「三振して、どうして?さわやかに駆け足でベンチへ走っていけるのかな?」と、
思っていたのですが、審判員になって初めてその理由がわかったような気がします。
ちょっと・・・・試してみてもらえませんか?