2025年9月
猛暑の続く昨今。気さくな友や家族とともに、
穏やかな語らいの一時が欲しくなる季節である。
話題はたわいないことでよい。語り合うことこそが大事な
この世である。
今月の一句
「格別なことは語らぬ良夜かな」」
2025年8月
今年は昭和100年。戦火の記憶は薄れつつあるが、
消え去ることはあり得ない。
昨今の諸国に於ける戦火・戦禍はさらに耐えがたいものである。
早急の解決を期待したいものである。
今月の一句
「昭和史に戦禍の記憶遠花火」
2025年7月
年齢を重ねると思慮深く柔和な世界感がもたげてくる。
極力、我慢の日日を心がけている。しかし、許せないことは
多々生み出される。まだまだ修行は続く---------
今月の一句
「一物を捨てしはらわた涼しかり」
2025年6月
この世の真実は一つにも拘らず
衆人が知らないこと、或いは敢えて知らされないことが
余りにも多すぎる。それでもこの世は廻っているが、
人は常に潔癖で誠実でありたいものである。
今月の一句
「真実は一つ竹皮脱ぎにけり」
2025年5月
人として生まれ、人として一生を喜怒哀楽のうちに
過ごして行く。
終の棲家は穏やかなところで、穏やかに過ごしたいものである。
今月の一句
「草笛や任地が終の棲家なる」
2025年4月
今年の桜はほぼ順調の開花宣言。
人は時として、突然の変貌に驚かされることがある。
こんな些事には拘らす、素直さ潔癖さを保ちつつ、
この一時を大いに楽しみたいものである。
今月の一句
「人の世の人は不可思議鯥五郎」
2025年3月
昨今の世は将に人生百歳時代へ突入した感がある。
誠に喜ばしいこと限りなしといったところ。
後に憂いを残さぬように
心してこの百歳時代の人生を謳歌したいものである。
今月の一句
「青き踏む百歳までの予定表」
2025年2月
人は前へ前へと歩むもの。過去は過去として心機一転して
新たな気持ちで前へ歩むことが大事と考えられる。
そこから見えて来るものをこれからも大事にしたいものである。
今月の一句
「春の海過去はざぶんと捨てにけり」
2025年1月
毎年の年頭に思うこととしては、今年こそ良くなって欲しいとの願いであろう。
しかし、全てのことがスムースに運ぶとは限らない。
それゆえに何かにすがりたくなるものである。
しかし、身を律することは忘れてはならない。
今月の一句
「行く末を吉へ転がす寒卵」