2024年俳句の生まれる風景

2024年7月

   主義主張はなかなか譲りがたいもの。

堅苦しいこの世にあっては、譲り合いの精神は時には

必要であろう。

ここぞの時はともかくも

今日のところは大らかに譲って上げようではないかとの心意気も

大切にしたいものである。


ひとの意に添ふも一興合歓の花

ホームページ管理人 宍野宏治 

2024年6月


 年齢を重ねると円満な人になるか、頑固一徹になるかの

何れかに陥りやすくなってくる。自分自身に嘘偽りのない行動を固く守り

日々、楽しくこの世を歩んで行きたいものである。


「虚偽のなき嬉々たる余生沙羅の花」


ホームページ管理人 宍野宏治 

2024年5月

 四角四面では肩が凝ってしばしば耐えられなくなることもある。

しかし、寛容の精神を覚えて、発揮すれば少しは楽になるかも知れない。

思考は先行するものの実践となるとなかなか困難なことである。

ただ、少しは前に進んで見ようとは思う昨今である。


「聞き流すことも覚えし鯉幟」

ホームページ管理人 宍野宏治 

2024年4月

 この世には決して穢してはならないものが存在する。

白きものは何時までも潔き清きものであって欲しいもの。

この大切なものは人によって、多少はことなるが、

それぞれ、とこしえに大切にしてゆくべきであろう。


「白に白重ねて影のなき桜」


ホームページ管理人 宍野宏治 

2024年3月

 加齢とともにあらゆる機能がやや衰退気味になる。

自然の成り行きに任せるのは何とも歯がゆい。

 春の海を眺めながめ、散策しながら幾ばくかでも

抗って行かねばならぬと思う昨今である。

「黙々と筋肉貯金下萌ゆる」ホームページ管理人 宍野宏治 

2024年2月

 この世の中の信頼は得難いものである。しかし、信頼に真摯に応えてゆくことは人としては当然の行為であり、近年に於いてはますますその必要性が求められている。自然も人類を見守っているであろうから、誠意をもって応えて行きたいものである。

「信頼は赦し合ふこと梅の花」ホームページ管理人 宍野宏治 

2024年1月

 世界情勢はAIの各段の進化を遂げて、ロボットがこの世を

支配する日は遠くないとの観測も出できた。

また、パンデミックや戦乱のない世の実現が真摯に望まれてる。

今月の一句のように憂いのない世を謳歌したいものである。 

「初暦憂ひ一つもなかりけり」ホームページ管理人 宍野宏治