CEDEC2013_キャラクター版権タイトルのアートワーク事例
■ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル
格ゲーよりもジョジョゲー
名台詞 名ポーズ 名擬音
1 キャラクターモデル
コンセプトは動く原作!
問題点...
➡原作によってタッチが違う
➡AnimeToonだと 原作の力強さがでない
➡ハッチングがCutによって違う
表現を模索するがこれだというのが見つからず。。
⬇一旦リセット 再度考えることに
○Shader
①マスクハッチング
キャラクターの上からブレンド
BaseTextureに書き込まず別制御 DetailMap的な制御
②中間陰影
シェーディングの境界部分に濃い陰を入れる
少しタッチのある陰影を入れている
③アウトライン
カメラと法線角度によって太さをかえている
ライト方向からの押し出しを強める
スタンドのShaderとしてはRimShaderを使用することですこし特別な存在感を出した
○Texture
・目のハイライトはTEXに書いている
➡動くと生々しくなるから
➡キャラらしさが弱くなる時があるから
・Texture にある程度のタッチと輪郭線は書き込んでいる
・Normalmapは中間陰影をうまく出す為の道具
作り込みすぎると生々しくなるのでおさえている。
○ポリゴン数
合計 16000poly 顔のみ 4000poly
Bone 145 顔のみ 68
造形面での工夫
正面 斜めで見せ方にしぼって調整
部によって変化するタッチの表現
シェーダーのパラメーターで変化させる
⬇表現のほう構成は定まったが問題多発
・人によってイメージが違う
等身そのまま再現すると 10等親になる
➡公式の設定がなかった為、キャラを並べてひたすらヒヤリング
・工数の見積もりがしにくかった
キャラの造形が複雑なものからシンプルなものまであった為
➡先にある程度の検証が必要だった
・クオリティバランスに時間がかかった
ハッチングなどの漫画的なテクスチャの作成には
スタッフの得意不得意で大きく差が出た
2 モーションのアプローチ
ポーズを原作からピックアップ
立ち ダッシュ ガード スタイリッシュムーブ 挑発 死に様… ➡イメージを固めていく
特定の技 特定の背景でのシーンを再現
一キャラ250コマピックアップ(スタンドとあわせて
➡モーションのキーポーズに使用
ぶつかった問題点
登場演出が少ないキャラはポーズのピックアップができなかった 音石明...
➡ギタリストから資料を集めてモーション作成をした
注意した点として 上半身だけでも原作のポーズを使用した
3 演出のアプローチ
名シーン
(きっかけ + 過程) × 名台詞 👉トドメ
⬇
トドメの気持ちよさ (15秒程度のしゃくが必要
ストーリー性が重要
テンポが大事な事は分かっているが テンポより演出をとった
ファンが望んでいるものを作る!
こだわり
1P 2Pで カメラが違う
多くはプログラムでのミラーリングで対応したが
ザ・ハンドなどは例外だった。右手で削り取る能力
ゲームモーションを用意して対応するとコストメモリが二倍になる
➡カメラを二つ用意して対応した
⬇この手法でぶつかった問題点
スケールのアニメに対応できない
➡線対象カメラを用意した
➡スケールアニメーションはさせない
➡限定カット作り込み 正面絵でしっかりと絵作りをする。
判断は形がある程度できあがった時だった
もっと早い段階で判断できれば もっと良くできただろう
これにより230人月の削除!
!開発終盤で処理付加の問題が発生した
・処理問題 キャラいったをアップにした時に GPU98%
➡アップ時はポストエフェクトカット
➡背景をオフに
・フラッシュパターン
ハッチングシェーダー 擬音表現 高架線 などが原因で問題が発生した
➡動かすスピードを遅くした
■ナルティメットストーム3
ナルトで表現する為のアートワーク
1 キャラクターモデル
フリーボーン 40−60
補助ボーン アニメ的パース
四肢末端に 三角形ポリゴン仕込み、アニメ的ブラ表現
顔自体にもアニメ
2 エフェクト
・煙エフェクト
スサノオのシーン
板ポリ二枚重ねて 輪郭線をコントロール
(BaseColorとShadowColorの板ポリを重ねる)
スサノオの剣の表現もすごかった。
・粘液エフェクト
平面投影テクスチャをしている。
ポリゴンの変形などに影響を受けずにディティールを保持できる
・斬撃エフェクト
最新のアニメからとりいれていている
よりかっこよく
3 ポストエフェクト(ナルティメットストーム3から新たに入ったもの)
・色パラ➡キャラクタにグラデをかける 巨大感をだす
・アウトライン➡カーブ率によって太さを変える
光源から押し出す
・2階調化
4 演出
モーションブラ、早い動きに対して肉が垂れる表現を2フレームでもいいので
専用にブラーのかかったようなTEXで表現している(アニメ的表現)
陰影の情報をなくす➡;情報が少なくなりすぎるので ポストエフェクトで
情報を増やす。(色パラ)
水彩の表現を新たに取り入れた 塗りむらを板ポリで上から重ねる
日本のアニメーション技術は世界に誇れるものだ
アニメをいかにゲームに取り込むか
ファンの皆様が何を求めているか
ゲームデザインは何か
世界一考え抜くこと 原作者よりも考える!
その作品に世界値の愛を!